ストーリー風呂もスーパーも消えた 京都駅の南「富裕化」の陰で追われる住民林利香印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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現場へ! 富裕化するまち(1) 大きなスーツケースを携える外国人観光客らを横目に、李鐘和(66)は自転車をこぎ出した。JR京都駅の南側にある京都市南区の東九条。目的地は銭湯だ。 「歩いて5分で行けたんやけどね」 かつて、近所には「市風呂」と呼ばれる市立浴場が3カ所あった。浴室がついていない改良住宅の住民向けにつくられ、地域のコミュニティーの場にもなっていたが、2023年までにすべて取り壊された。李はそれ以降、自転車を20分こいで銭湯に通う。 李はこの地で生まれ育った在日コリアンだ。母親が始めたキムチや豆もやしなどの食料品店を営む。李のもとを数カ月前、不動産業者が訪ねてきた。「1坪300万円で売ってくれ」。この辺りの地価は開発で上昇し、顔なじみは住み慣れた家や店を売って郊外に移っていった。 「生まれ育ったここで死ぬまで住む」と李は言い切る。「でも、私の代で終わり」。成人した子どもたちは東九条を出て別の地域で暮らす。■国内最大規模のアートミュー…この記事は有料記事です。残り1049文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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