養子受け入れで注目の「男系」「女系」とは 皇室典範改正案が成立2026年7月17日 11時48分中田絢子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする 皇族数の確保に向けた皇室典範改正案が17日、参院本会議で可決、成立した。1947年の施行後、初の本格的な改正となったが、男系男子による皇位継承が色濃く反映された内容で、多くの課題も指摘されている。一連の議論で注目された「男系」や「女系」はどんな意味なのか。 皇室典範第1条は、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定める。 「皇統に属する」というのは現在や過去の天皇の血を引いていること。このうち、「男系」とは、父方を通じて天皇の血統を受け継ぎ、「女系」とは母方を通じて受け継いでいることを指す。皇族数確保めぐり「国民の理解を」 天皇陛下は会見直前まで熟慮した 特に、皇位継承に関する議論では、男系は、天皇と本人との血縁関係が全て男性を通じてつながることを意味する一方で、血縁関係の間に1人でも女性がいれば、「女系」だと解釈されることがほとんどだ。 皇位が男系で継承される制度のもと、明治時代以降は、女性皇族は天皇や皇族の男性以外と結婚すると、皇族でなくなるとされてきた。このため皇室に生まれる子どもは全員が「男系」だ。 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは、天皇の父を持ち、秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまは祖父上皇さまと父秋篠宮さまを通じて血縁がつながるため、ともに男系の女性皇族となる。 一方で、2018年に結婚で皇室を離れた高円宮家の三女、守谷絢子さんの長男は、母絢子さんを通じて大正天皇の血筋を受け継いでいるため女系の男子となり、皇族ではない。 戦後は皇室の規模が縮小し、皇族間の結婚はなくなり、結婚しても皇室に残るのは男性のみとなった。さらに、1965年の秋篠宮さまの誕生後、9人連続で女子が誕生し、2000年代に入ると結婚による離脱も相次いだ。 過去に10代8人いた女性天皇も含め、歴代天皇は全て男系。女性天皇のうち、8代6人は8世紀後半までに集中し、自らの子に皇位を継承した女性天皇もいた。ただ当時、身分の高い女性皇族の結婚相手は天皇や男性皇族だったため、女性天皇の後継者となった子どもも男系となった。 皇室制度に詳しい所功・京都産業大名誉教授は「歴代天皇の大多数が男性だった事実は重いが、最も大切なのは男女問わず、皇位が歴代天皇の血を引く皇族により継承されてきたことだ。男系、女系という言葉を独り歩きさせず、安定した継承制度について議論を深めていくべきだ」としている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人中田絢子東京社会部|宮内庁担当専門・関心分野皇室、憲法、平和、政治、運輸関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






