深掘り2026年7月16日 17時03分(2026年7月17日 1時14分更新)有料記事高橋俊成印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

大阪・関西万博の会場などで使われた電気自動車(EV)バス190台すべてが使用中止になった問題をめぐり、大阪メトロは17日、購入の経緯と責任の所在を調査した検証報告書を公表します。これまでに分かっていることを整理しました。記事のポイント(1)どんなバスなのか(2)なぜ使用中止を決めたのか(3)なぜEVMJから購入したのか(4)何が問題なのか(5)今後の課題は(1)どんなバスなのか 大阪メトロは2022~24年度、「EVモーターズ・ジャパン」(EVMJ)から190台を購入した。EVMJは19年に設立された新興企業で、本社は北九州市にあるが、バスを中国メーカーに委託して製造・輸入していた。 大阪メトロは購入した190台のうち、大型と小型計150台を万博関連の輸送に、超小型40台を大阪市内で運行する予約制のオンデマンドバスとして使った。 だが、万博関連の輸送で昨年4月と7月に接触事故が発生した。オンデマンドバスでは9月に中央分離帯に衝突する事故が起きた。 他の納入先でもトラブルが起きたため、国土交通省は昨年9月、EVMJに総点検を指示。全国で販売した317台のうち、113台でブレーキ部品の損傷などの不具合が確認され、85台のリコールを届け出た。(2)なぜ使用中止を決めたのか こうした事態を受け、大阪メトロは国が指示した総点検とは別に、今年1月から独自の点検を始めた。 だが、試験走行中にバスの強度を保つ金属製の部品が破断した。これを「重大な不具合」ととらえ、このほかにも潜在的な欠陥・不具合が明らかになったとした。 そのため、多額の費用をかけてバスを点検しても、不具合が解消される見通しが立たないと判断。今年3月に「安全性と長期的な安定性の確立が困難」として、190台すべてを使用しないことを発表した。 バスの大半は長期間、大阪市城東区にある大阪メトロの敷地内に保管された。敷地はSNS上で「EVバスの墓場」と呼ばれた。【動画】運転手「ハンドル左なのに右へ」 EVバス事故の瞬間(3)なぜEVMJから購入したのか 大阪メトロの河井英明・前社長は4月にあったメトロと大阪市議会の会議で、購入先としてEVMJを選んだ経緯を説明した。 その中で、最終検査を日本で…この記事は有料記事です。残り854文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人高橋俊成大阪社会部|交通・災害担当専門・関心分野鉄道・車・航空機など交通全般、人口減少、裁判関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする