2026年7月16日 8時08分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

免疫のカギとなる抗体の多様性の謎を解明して1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進(とねがわすすむ)さんが11日、死去した。86歳だった。 39年、名古屋市生まれ。63年に京都大理学部を卒業後、スイス・バーゼル免疫学研究所などを経て、81年に米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授に就任した。 外敵から体を守る免疫反応の仕組みを遺伝子レベルで解明した業績により、生理学・医学賞では日本人初となるノーベル賞を受けた。 免疫の中心的役割を担う抗体は、リンパ球の一種である細胞が作る。膨大な種類のある病原体などの異物に対して、どのようにして多様な抗体が作られるのかは、「100年の謎」とも言われていた。 利根川さんは、抗体を作る遺伝子が複数のパーツに分かれ、細胞が成熟するにつれて様々な組み合わせでつながることをマウス実験などで発見。このダイナミックな遺伝子の動きによる組み合わせが、膨大な異物に対抗する抗体の多様性のカギだと証明した。 当時、「遺伝子は変化しない」と考えられていたため、免疫システムが遺伝子を組み換えていることを示した利根川さんの発見は、生物学の世界に大きな衝撃を与えた。 90年以降は脳の研究に転じた。2009~17年、理化学研究所脳科学総合研究センター長を務め、退任後も理研とMITが連携して脳科学研究を進める理研―MIT神経回路遺伝学研究センター長に就くなどした。 1981年度の朝日賞、84年の文化勲章、87年のラスカー賞など、数々の賞を受けた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする