現場から中国人客はなぜ青森を訪れるのか 訪日自粛下でも選ばれる理由とは宮坂奈津印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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中国政府による訪日自粛の呼びかけがつづくなか、どうすれば中国人観光客に日本を訪れてもらえるのか。中国人は国内の観光業界にとっては稼ぎ頭だっただけに、深刻な課題となっている。 そのヒントを示しているのが、本州の最北端に位置する青森県だ。中国からの直行便がない地域がなぜなのか。外国人による観光は日本経済を支える成長産業となり、輸出品目で自動車に次ぐ規模に拡大した一方で、オーバーツーリズムなどの課題も深刻化しています。社会が潤いつづける観光とは何か。模索する現場を訪ねました。 6月上旬の夜。JR青森駅前(青森市)のアーケード街で、上海から訪れた男性(44)がアイスクリームを片手に一休みしていた。 青森市では、リンゴにまつわる土産物店や観光スポットを回った。次の目的地は、十和田市にある奥入瀬渓流沿いのホテルだ。 いずれの場所も中国版インスタグラム「小紅書」(レッドノート)で知った。宿泊先は旅行会社やオンラインエージェントを通さず、ホテルの公式サイトから自分で予約したという。 男性は、高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁について「日本政府には考えを改めてほしい」と話す。 一方で、「今回の旅行は別問題」とも語った。これまでの訪日は10回を超えるという。 奥入瀬渓流には、2026年に入ってからも中国人観光客の姿がみられる。 ネイチャーガイドを務める中国語通訳案内士の中村あずみさん(50)によると、奥入瀬渓流を訪れる中国人観光客の大半は、3、4回以上の訪日経験を持つリピーターだ。 「(訪日自粛で)ビザを取りづらくなったという声は聞く。でも、ぱたりと来なくなったわけではない。自分で調べて旅行計画を立てられる、慣れた人が来ている印象です」「ターゲットは個人旅行客」 観光庁の統計も、その傾向を裏づける。 春節シーズンだった2026年2月、青森県を訪れ、宿泊した中国人観光客は2万590人。県内のインバウンド全体の約3割を占め、全国平均の14%を上回る。中国人の訪日客急減、背景にあるシステムとは 政府が握る渡航統制 訪日自粛がつづくなかでも、青森県が中国人観光客をひきつけるのはなぜなのか。 「ターゲットを個人旅行客に定めている」と説明するのは、県国際誘客交流課の稲田勲課長だ。 柱となっているのが、中国向…この記事は有料記事です。残り803文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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