現場から躍進のノルウェー、疲れ切ったハーランド W杯は「人生最高の体験」2026年7月13日 12時24分マイアミ=加藤秀彬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(サッカーワールドカップ〈W杯〉北中米大会 準々決勝 イングランド2―1ノルウェー) 延長戦が始まる前、ノルウェーの円陣にFWハーランドの姿がなかった。90分で1―1のまま決着がつかずベンチへ戻ると、座ったままトレーナーに足をほぐされていた。 「完全に疲れ切っていた。もう10分早く交代させるべきだった」才能は見抜くのではなく「残す」 16歳ハーランドが変えた育成理念 試合後、ソルバッケン監督はそう明かした。 延長に入ってもハーランドは腰に手を当て、歩く場面が目立った。延長前半3分に逆転を許し、後半開始からベンチへ。エースを欠いたノルウェーに、反撃する力は残っていなかった。 28年ぶりの出場ながら今大会最大のダークホースとなり、決勝トーナメント2回戦ではブラジルを破って初の8強入りを果たした。その快進撃の一方で、最後まで課題として残ったのが守備だ。6試合で無失点は一度もなかった。 1990年代、ノルウェーは世界ランキング2位になったことがある。当時は「体が強く、守備のできる選手がたくさんいた」と、ノルウェーサッカー協会で育成を統括するホーコン・グロットランドさんは振り返る。当時はロングボールを軸とした縦に速いサッカーが持ち味だった。 しかし、創造性のある選手が育たず低迷。「退屈なサッカーだ」と批判を浴び、育成方針を転換した。 「フィジカル重視から、バルセロナ(スペイン)のようなパスサッカーができる技術を取り入れてきた」 その成果が、攻撃面でチームを引っ張ったハーランドや主将のMFエデゴールといった選手たちだ。一方で、グロットランドさんは「昔とは逆に、守備的な選手が手薄になった」とも大会前に明かしていた。育成改革が実を結んだからこそ、新たな課題も浮かび上がった。 それでも、選手たちに後悔はない。エデゴールは「夢のような時間だった。W杯はすごい場所だと思っていたが、その想像をはるかに超えていた」。 5試合で7得点のハーランドも「人生で最高の体験だった。ノルウェーという国を世界に示すことができた」と胸を張った。 勝利した試合後に選手とサポーターが一緒に太鼓の音に合わせて舟をこぐポーズ「バイキング・ロー」は大会を象徴する光景となった。国の誇りと一体感にあふれたW杯だった。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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