2026年7月9日 7時00分河原田慎一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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「ヤン、タターン」 6月下旬、都立富士森高校吹奏楽部(東京都八王子市)の合奏練習で、部員たちは2人組になり、手をたたきながら曲のフレーズを歌っていた。組み合わせを変えて、同じ練習を繰り返す。 顧問教諭の田戸正彦さんが大事にしているのは、人と人との「つながり」によって作り上げていく音楽だ。夏の吹奏楽コンクールでA組(55人以内)が演奏する自由曲「黎明(れいめい)のエスキース」は、疾走感のあるリズムに、朗々としたメロディーが絡む。 練習中、指揮を止めた田戸さんが「他パートに注文を出して」と言うと、あちこちから声が上がった。「金管は、木管がどんな動きをしているかスコアで確認して、その動きをみて音を伸ばそう」「打楽器が低音をアシストしているところ、聴きつつやってくれると合いやすくなる」ぴたりと一致するダブルリードの2人組 富士森には究極の2人組がいる。オーボエの吉沢璃乃(りりの)さん(3年)とファゴットの萌乃(もえの)さん(3年)。双子で、ともに「ダブルリード」と呼ばれる、2枚の葦でできたリードで奏でる楽器という共通点もある。「性格はそこそこ違う」と言うものの、話し始めるタイミングや、歩き出す動作がぴたりと一致している。 2人とも、高校で楽器が変わり、苦労した。特に萌乃さんのファゴットパートには、先輩もいなかった。「『しまった』と思ったけど、レッスンの先生など色んな人に教えてもらいました」。 璃乃さんは「双子の遺伝子はほぼ同じはずなのに、萌乃は私のちょっと上に、ずっといる。ファゴットの方が特性があったのかなあ」とぼやく。 「ソロがあるので、『オーボエがうまいな』と思ってもらえる演奏がしたい」と璃乃さんが闘志を燃やすと、萌乃さんも「昨年のソロは吹くので精いっぱいだった。今年は、昨年の自分に差をつけたい」と意気込んだ。 1学期の期末テスト前、最後となった合奏練習も、部員たちの「つながり」を深めることに時間をかけた。最後に田戸さんは語りかけた。「今日は周りを聴いて合わせるための『赤い糸』をつなぐことを、いっぱいやった。ただ、合わせるということは、寄り添うだけではない。55人56脚で全力疾走しながら、タイミングやニュアンスを合わせていこう」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人河原田慎一ネットワーク報道本部|吹奏楽などの音楽系主催事業専門・関心分野公共交通、イタリア文化、音楽関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






