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瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48の新センターに、甲斐心愛さん(22)が起用された。移籍したマレーシアの姉妹グループKLP48からこの春、2年ぶりに復帰したばかり。アイドル人生の「第3章」が、華々しく幕を開けた。センター発表「頭真っ白に」 5月30日、東京都内で開かれたグループのコンサート。9月に発売される新曲のセンターとして、「甲斐心愛」の名前と姿がステージの画面に映し出された。 「前ぶれも何もなく……。え、私がセンター?って。腰が抜けて、頭の中が真っ白になりました」 頭の片隅にもなかった展開に動揺を隠せなかった。異国で芽生えた責任感 2年前、7年間活動したSTU48を離れる際、KLP48への「完全移籍」を宣言した。グループを兼任するという選択肢もあったなか、退路を断って海を渡った。 STU48では末っ子のような存在だったのが、新たに結成されたKLP48ではアイドルの先輩。グループを引っ張る役割を求められた。 「STU48では、いざとなったらお姉ちゃんたちがいるからと甘えてばっかりでした。そんな気持ちもなくなり、責任感が芽生えました」 KLP48は12、13人という少人数のグループだった。ステージではたった1人が気を抜いただけでも目立つため、自ら積極的にコミュニケーションをとり、練習と準備を重ねた。 他の選択肢を顧みずに突き進む「猪突(ちょとつ)猛進」型だった性格は、慎重に考えてから言葉を発し、行動に移す性格に変わっていったという。「芸能界引退」決めていたが… 契約期間の2年間を終えたあとは、芸能界を引退すると決めていた。2025年の年末に帰国し、それを周囲に伝えたところ、引き留められた。 家族からは「さっしー(指原莉乃さん)みたいになりたいとか言っていたけど、もういいの?」。 親しかったスタッフも「日本に戻って、もう1年だけやってみたら?」。 気持ちが揺れ動くなか、STU48復帰の決断を後押ししたのはファンへの思いだった。 「マレーシアにも会いに来てくれたファンがたくさんいました。そんなファンに日本でもまた会いたいと思いました」 3月に復帰すると、「おかえり」と迎えられた。メンバーやスタッフ、そしてファンからも。「『おかえり』という言葉は、何回言われてもうれしかったです」 グループの大半のメンバーは後輩になった。頼られることが多く、KLP48での経験が生きるときだと感じている。新たなセンター像 どんなセンターを目指すのか――。 STU48ではこれまで、正統派のアイドルがその位置に立つことが多かった。でも自分は違う、と言い切る。 「これまで以上に明るいグループにすることを期待されていると思うので、それに応えたいです。キラキラの笑顔がみんなの記憶に残るようなセンターを目指します」 太陽のような光を放ちながら、この夏を駆け抜けるつもりだ。 ◇写真集「おかえり太陽」を発売 7月1日、自身2作目となる写真集「おかえり太陽」(秋田書店)を発売した。 「一番好きな街」というタイのバンコクやプーケットで撮影した。ロケは3日間すべて晴れ、特に「街ぶら」が楽しかったと振り返る。 「日本を離れていた2年間で、私自身大きく変わりました。その変化を写真で伝えられたら、それこそが私の成長だと思います」◇甲斐心愛(かい・ここあ) 2003年11月28日生まれ、広島県出身。13歳だった17年にSTU48の1期生として加入。24年6月にKLP48へ移籍し、マレーシアに移住して活動した。26年3月、STU48に復帰した。