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レッツ・スタディー!英語編⑦ あの危機をどう乗り越えた? NMB48メンバーと共に「生きた英語」「伝わりやすい英語」を学ぶ「レッツ・スタディー!」英語編第7回です。高校3年生の石山千尋さん(17)と大学1年生の青原優花さん(18)の新コンビは今回で2回目となります。伴走するのは引き続き松宮新吾・追手門学院大学教授(英語教育学)です。さて、今回のお題は――。(構成・阪本輝昭) ◇【お題】あなたの人生最大の危機・挑戦は? あなたの生活や学校における、人生最大の危機(またはチャレンジ)は何でしたか。それをどう乗り越えましたか。【石山千尋さん】児童会役員選挙に立候補! 公約は…? いしやま・ちひろ 2008年、兵庫県生まれ。24年、10期生としてNMB48に加入。シングル曲「青春のデッドライン」「初めてのオール」の歌唱メンバーに連続して選ばれる。愛称ちひるん。特技はゲーム、謎解き、ドローン操縦など。 One of the biggest challenges I took on was running for student council in elementary school. At first, I decided to run almost on impulse, and honestly, I regretted it a little afterward. But once I made up my mind, I really wanted to win, so I came up with my campaign slogan: “ATS”! ATS stands for Akaruku, Tanoshiku, Sugoshiyasui ― meaning bright, fun, and comfortable. I promised all the students that I would help create an “ATS-like” school for everyone. In the end, I successfully won the election and became the vice president of the student council. After that, many students started calling me “ATS.” I learned how important it is to take on new challenges. 《本人による和訳》 私の最も大きな挑戦の一つは、小学生の頃、児童会の選挙に立候補したことです。勢いで立候補を決めてしまい、正直、最初は少し後悔しました。でも決心した以上は絶対に勝ちたいと思い、選挙スローガンとして「ATS」を考えました。「明るく、楽しく、過ごしやすい」という意味です。「ATSな」学校をつくると公約しました。その結果、私は無事に当選し、児童会の副会長になりました。学校に行けば「ATS」と呼ばれるようになったけれど、チャレンジの大切さを学ぶ良い機会になりました。【青原優花さん】初めて子どもだけで電車&遠出!したら… あおばら・ゆか 2007年、大阪府生まれ。22年、9期生としてNMB48に加入した。選抜メンバーとして活躍し、高い表現力と歌唱力に定評がある。夢は「マルチに活躍できるアイドル」。愛称ゆかたん。英検2級。 The scariest experience in my life happened when I was a child. One day, my friend and I took a train by ourselves for the first time. We traveled far and ended up getting lost at a station we didn’t recognize. I felt like I was lost in the middle of nowhere, far away from home. I remember feeling really scared. Even now, I can still picture it clearly. While I was panicking, a station staff member found us and helped us get home safely. Whenever I feel anxious, I reach for my smartphone. It has become something like a talisman that helps me feel safe on trains and at stations. 《本人による和訳》 私の人生で一番怖かった経験は、まだ私が子どもだった頃のことです。友達と、生まれて初めて電車で遠出をしたら迷ってしまい、どこか分からない駅にたどり着いてしまいました。家から遠く離れた、見知らぬ場所に取り残された感じでした。 その時の恐怖を、今でも鮮明に覚えています。パニックになっていた私たちを駅員さんが見つけてくれて、無事に家まで帰ることができました。 それ以来、電車や駅で(行き先を間違ってしまわないか)不安を感じると、私はスマートフォンに手を伸ばします。それは私に安心感を与えてくれる、いわばお守りのような存在になっています。 ◇【対論】「Biggest」が複数あってもいいものですか?(石山さん) 石山千尋さん ゆかたん先輩、このお題、難しかったですよね。人生最大の危機(チャレンジ)って! 私、いくつもありますもん。 青原優花さん そうなの。アイドル活動も含めたら、たくさんあるよ。劇場公演でギター演奏を披露したときは、練習が十分できないまま本番の日が近づいてきてパニックになったし……。 松宮新吾さん はは、実はこれ、英語における「最上級」の表現を使いこなすヒントをつかむためのお題でもあるんですよ。 石山さん 原級、比較級、最上級! 習いました。しかし私、「One of the biggest……」と書いたんですが、正しいでしょうか。「一番大きなもの」が複数あるって変ですか? 松宮さん 大丈夫です。英語の最上級は「唯一の1位」というより、「最高レベルのグループ」という意味で使われることがあります。そのため、one of the best players(トップレベルの選手の一人)のように最上級の後ろが複数形になることも珍しくありません。 石山さん 日本語の「最大、最高」といった言葉よりは少し幅がある語感なんですね。「唯一無二の最上級」を表現するには?(青原さん) 青原さん 私、NMB48の楽曲で一番好きな曲について英語でコラムを書きたいのですが、「唯一無二の1位」としての最上級をどう表現すべきか悩んでいます。「The most favorite number」でしょうか。 松宮さん favoriteという語自体がすでにmost likedという最上級の意味を含んでいるので「My favorite number」で十分ですが、特に強調したいなら「My absolute favorite number」(断トツで一番好きな曲)などが向いています。 青原さん なるほど! さっそく使おう! 石山さん ゆかたん先輩、私「DIY」ですよ。 青原さん え? 日曜大工でもするの? 石山さん 違いますよ。「断トツで一番、ゆかたん先輩!」の略です。 青原さん わかりにくいよ! 松宮さん ははは。石山さんのように単語の頭文字を取り、覚えやすく表現する方法は一般的に英語ではAcronym(アクロニム)やInitialism(イニシャリズム)といいます。Acronymは「頭文字を組み合わせて一つの単語として発音する」もので、UNESCO(ユネスコ、国連教育科学文化機関)などがそうです。一方、Initialismは「頭文字を1文字ずつ読むもの」で、USA(米国)やNHK(日本放送協会)などがあります。 石山さん じゃあ、私が小学校の児童会選挙でやった作戦はInitialismですね! 青原さん ちひるん、小学生の頃からしっかりしてるなあ。私は課題文に書いた通り、電車で迷子になっておろおろしていたよ。当時、携帯電話も持っていなかったからさ。 石山さん だからスマホがお守り代わりなんですね。ふふふ、かわいいですね。石山さんにもうひとりの相棒? サメのシャーくんとは 青原さん ちひるんにも「something like a talisman」(お守りのようなもの)はある? 石山さん 3歳の頃から一緒に寝ているサメのぬいぐるみ「シャーくん」ですね。だいぶぼろぼろになってきたけど、その日のうれしかったこと悲しかったこと、寝る前に全部打ち明けてきたbuddy(相棒)なんですよ。 松宮さん 英語では「security blanket」(安心毛布)と呼ばれます。子どもに安堵(あんど)感や心理的安心を与えるものです。スヌーピーの物語に登場するチャーリー・ブラウンの友達ライナスが持っている水色の毛布、それに近いですね。 青原さん あれ、ちひるんのbuddyはドローンの「ドロ助(すけ)」じゃなかったっけ。 石山さん 私の相棒も複数形なんで……へへ。 青原さん Initialism、私もやってみようかな。 石山さん ぜひぜひ。アイドルになってからは私、「PDF」を心がけているんですよ。「パワフルに、貪欲(どんよく)に、フレッシュに!」 青原さん PDF……。文書ファイルみたい。 石山さん ゆかたん先輩は?みんなから愛される… 青原さんのめざすアイドル像 青原さん 「MAT」かな! 「みんなから、愛される、太陽のようなアイドル」です。 松宮さん お二人とも、素敵ですね! 青原さん グループとしては「MIMJS」。「もっと、一丸となって、みんなで、情熱を届けられるグループに、したいです!」 どう。 石山さん 5文字はちょっと長いです。 青原さん あ、そうか。覚えにくいね。 石山さん グループ名の「NMB」にちなんで、いきましょう。「仲良く、もっともっと、バラエティー豊かに!」。どうですか! 青原さん ちひるん、バラエティーはVだよ。 ◇【コラム】私の一番好きなNMB48の曲は 青原優花さん 青原優花さんと石山千尋さんが交代で執筆する英語コラム。今月は青原さんが担当します。 My absolute favorite NMB48 number is “Natsu no Destination.” It is based on a real place, so whenever I sing it, I can vividly picture the beautiful scenery in my mind. The song perfectly captures the feeling of summer, and it always fills me with excitement and happiness. We perform it in the “Seishun! Koi no Destination” stage show, so please come and enjoy it live someday at the NMB48 Theater! I’ll definitely be waiting for you there! 【本人による和訳】 私の好きなNMB48の曲は「夏のDestination」です。 実際にある場所をテーマに歌わせていただいているので、その情景が頭の中に鮮やかに思い浮かびます。 夏らしさがいっぱい詰まった曲で、歌うたびにワクワクしたり幸せな気持ちになったりします。今はNMB48の劇場公演である「青春! 恋のDestination」公演でも披露させていただいているのでぜひリアルで劇場へ聴きに来てください! 劇場で待っています! 【青原さんから】 今回は、一番好きなNMB48の楽曲をテーマに書かせていただきました。 本当に好きな曲なんですよ。切なくて。 主人公がかつて付き合っていた恋人の思い出を胸に、一人で七里ケ浜に向かって国道をドライブする……という歌詞なんですが。 戻ってこない時間とか、やり直せない選択とか、そういう青春の痛みのようなものを表現した名曲です。 一番好きな箇所は、「胸の奥 刺さる棘(とげ)」という歌詞です。誰しも、心の中に人には言えないトゲのようなものを抱えているものだと思うからです。 小さな後悔、小さな不安。 私にもあります。例えば、NMB48を卒業していった先輩たちに、もっといろんな話を聞いておけばよかったという悔いです。 選抜メンバーとして、NMB48を引っ張っていく一人として、日々、責任感やプレッシャーと戦っています。先輩たちは、この重圧にどうやって打ち勝ったのか。そのためには、どういう心がけが大切なのか。 聞きたいときにはあなたはいない。そんな気持ちです。 でも、その答えは自分自身でつかむからこそ価値があるのかも知れないとも思います。 「このトンネルを抜けたら 夏の海が待ってるよ」 歌詞にある、もう一つの大好きな言葉を信じて、いっそう頑張っていきます!