ストーリーユバスキュラ=花房吾早子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

現場へ! フィンランドと核兵器(5) フィンランド中南部ユバスキュラにある文化センターで5月14日、広島、長崎の写真が展示された。原爆投下直後の被害を表す13枚。1年前、ヘルシンキに招かれた広島の被爆者が寄贈したものだ。 「人間みずからどんな破壊をもたらせるのかを表している。世界のすべての人が見るべきだ」。友人と近所から訪れたエバ・リサ・ビヒネンさん(68)は言った。 この日、会場では、核兵器、そして、ロボットや人工知能(AI)を使う自律型兵器の危険性を考える催しが開かれた。 「現在の核兵器は、地球に『核の冬』を起こす威力を持つ。使われたら気温が一気に下がり、食料生産ができなくなり、人びとは餓死する。フィンランド人のほとんどが生き残れない」 主催団体の一つ、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)フィンランド共同コーディネーターのカティ・ユバさん(68)が、広島と長崎の写真を映しながら聴衆に説明した。現役核弾頭は増加傾向 核兵器を全面的に禁止してきた法律の改正案に、ICANフィンランドは反対している。抗議する活動で、ユバさんは主導的な役割を果たした。 神経内科医の傍ら、国際NGO「核戦争防止国際医師会議」とそのフィンランド支部にあたる組織の創設に関わった。核戦争の危機が迫った冷戦期、1980年代から核兵器廃絶を訴えている。 シンクタンク「全米科学者連盟」によると、世界の現役核弾頭は今年6月1日時点で9745発。86年の6万4449発から約85%減った一方、近年は増加傾向にある。 「ロシアがウクライナへの全面侵攻を始めて以降は特に、冷戦期より危険なかたちで核兵器をめぐる議論がされている」とユバさんはみる。 フィンランドは60~80年…この記事は有料記事です。残り701文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人花房吾早子ヨーロッパ総局員|EUやNATOなど専門・関心分野戦争、核兵器、ジェンダー、LGBTQ+関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする