インタビュー聞き手・南宏美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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認知症の診療ガイドラインが、9年ぶりに改訂されました。医師が診療する際のベースとなる指針です。そこでは、アルツハイマー病の進行を遅らせる新薬「抗アミロイドβ抗体薬」について、推奨度は「弱い」と記載されました。どういうことでしょうか。ガイドライン作成委員会の委員長を務めた和田健二・川崎医科大教授(認知症学)に詳しく聞きました。 ――新しいガイドラインでは、抗アミロイドβ抗体薬についてどう書いていますか。 2017年に前回版を発行して以来、大きな変化の一つは抗アミロイドβ抗体薬が登場したことです。 認知症の原因疾患の中で最も多いアルツハイマー病は、アミロイドβというたんぱく質などが脳内に蓄積されて神経細胞が壊れることで起こります。このアミロイドβを取り除くのが抗アミロイドβ抗体薬で、23年に「レカネマブ(商品名レケンビ)」、24年に「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」が承認され、公的医療保険が適用されています。抗アミロイドβ抗体薬 推奨度「弱い」 この薬の対象となるのは、軽度認知障害(MCI)と軽度の認知症の患者さんです。新しいガイドラインでは、抗アミロイドβ抗体薬について、推奨の強さ(推奨度)を「弱い」としました。 ――新薬の推奨度を「弱い」とした理由は。 推奨度は「強い」か「弱い」のどちらかになります。「弱い」としたのは、認知機能の評価や、アミロイドβの蓄積をみる画像検査(アミロイドPET)などでMCIや軽度の認知症と診断されても、この薬を使える医療機関は限られるからです。誰もが使える薬ではないのです。 ――どういうことでしょうか…この記事は有料記事です。残り1253文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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