2月下旬に米国とイスラエルがイランに対して行った空爆をきっかけとした紛争の間、同海峡は事実上麻痺状態に陥った

ジュネーブ:国連貿易開発会議(UNCTAD)は火曜日、ホルムズ海峡の再開がエネルギー市場に即座の安堵をもたらす一方で、脆弱な経済国は食料や燃料価格の長期にわたる高騰によるリスクにさらされ続けると警告した。国連貿易開発会議(UNCTAD)が新たな報告書で指摘したように、この戦略的水路を通る海上輸送が100日以上にわたり深刻な混乱に見舞われたため、供給網の復旧にはより長い時間を要し、食料および輸送システムの回復はエネルギー市場よりも遅れる可能性が高い。通常、世界の石油・ガス供給量の約5分の1が通過する同海峡は、2月下旬に米国とイスラエルがイランに対して行った共同攻撃をきっかけとした紛争の間、事実上麻痺状態に陥っていた。米国とイランの暫定合意を受けて、ブレント原油価格は1バレルあたり73ドル前後まで急落し、紛争前の水準に近づいたものの、UNCTADは、燃料、ガス、肥料の価格高騰が、農業生産、輸送コスト、家計に引き続き影響を及ぼし続ける可能性があると指摘した。脆弱な経済国は依然として石油や肥料の価格ショックに特にさらされており、食料価格の高止まりは貧困層の家計にさらなる圧力をかける可能性がある。UNCTADは、食料価格が5%上昇するだけで、小児の栄養失調リスクが大幅に高まると指摘した。同機関は、ホルムズ海峡の混乱に伴う石油および穀物輸入のショックにさらされている61の脆弱な経済を特定した。その中には、燃料の輸入に大きく依存しており、エネルギー市場が安定した後も続く可能性のある電力、輸送、食料費の高騰に直面しているカーボベルデが含まれている。イエメンなどの主食輸入国も、脆弱な経済構造上、穀物価格や輸送コストの上昇を吸収する余力が乏しいため、依然として極めて脆弱な状態にある。UNCTADは、最も影響を受けやすい国々が最近のショックから回復できるよう、国際的な支援を呼びかけた。ロイター