小学校の「算数」名称維持へ 「混乱招く」教育現場からの指摘相次ぎ2026年6月29日 18時00分森下裕介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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小学校の「算数」の名称を「数学」に変えるべきか。2030年度にも全面実施される次の学習指導要領の改訂にあたり、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の作業部会でこんな議論が続いてきたが、「算数」が維持される見通しとなった。教育現場などから「指導上の混乱を招く」といった意見が多く寄せられたことを考慮した形だ。「算数」やめて「数学」に? 「学びの壁解消」「混乱招く」議論百出 29日にあった部会で、文科省が名称を維持する案を示した。一方、算数の公的な英語表記は、海外でも通用する名称にするため、Arithmetic(算術)からMathematics(数学)に変える。 部会のこれまでの議論では、算数や数学に苦手意識があったり、単元ごとの理解が追いつかないまま進級や進学をしてしまったりする児童生徒を減らすため、小、中、高を通じた指導の一貫性や連続性が必要だと指摘されていた。 その一環で、算数を数学に変える案も議論された。諸外国ではMathematicsなど、数学に相当する名称で統一されている国が多く、大学などの高等教育では数学の名称が使われている点も考慮した。 一方、名称統一が議題となった今年2月ごろ以降、教育現場などから「指導上の混乱を招く」との指摘が寄せられるように。5月にあった別の会議体でも、「一貫させることが望ましい場合ばかりではない」との意見があった。 こうした声を踏まえ、文科省は名称変更ばかりが着目されて、学びの一貫性や連続性を重視する本来の趣旨が現場に伝わらなくなるのを避けるため、次期改訂での変更は見送ることとした。 一貫性や連続性については、名称変更ではなく、これまでの指導要領で小、中、高ごとに書き分けていた「教科の目標」を統一する。「事象を数学化したり、数学的に解釈したり、数学的に表現・処理したりする技能を身につける」といった表記にまとめることで、一貫性を現場に意識づける。 名称変更については、学びの連続性の重要性について学校現場などに説明しつつ、検討を続けるという。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人森下裕介東京社会部|文部科学省担当専門・関心分野教育、司法、人権関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする