第23回まるで「要塞」 建築家の故丹下氏が残した作品 日南市文化センター印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする コンクリートの外壁が傾斜する無機質な建築。見上げると三角の塔が連なる形となり、日南の雄大な山々をほうふつとさせる。太陽の動きに合わせ突き出した雨水の落とし口や窓の影が外壁を移動し建物の表情を変えていった。
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日南市文化センター(宮崎県)は1962年に開館したモダニズム建築。国立代々木競技場第一体育館や広島平和記念資料館などの作品を生み出した建築家の故丹下健三氏が、九州に残した貴重な作品。 市制10周年事業で中心部に造られ街のシンボルとなった。音響にこだわった601席のホールがあり、文化の拠点にもなった。市教育委員会生涯学習課文化財係の学芸員・佐藤智文さん(46)は「当時田畑に囲まれた場所に姿を現した独特のデザインに人々は驚きを感じたと思う。外壁には城壁の狭間(さま)のような穴がいくつもあり、近くにある飫肥(おび)城をイメージしたのではないかと想像している」と話した。 近代建築や古民家の保存再生に詳しい鰺坂(あじさか)建築研究所の鰺坂徹代表は「日南海岸の峨々(がが)たる岩肌から着想を得たと言われる斜めのコンクリートの壁は、水平垂直が基調だった丹下のデザインが代々木体育館の造形的なかたちに変化する契機になったと考えられる。篠田桃紅(とうこう)の緞帳(どんちょう)デザインも残り、末永く市民に愛され使い続けられることを期待したい」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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