視点・解説ブタの腎臓なぜヒトに移植?世界で進む開発競争 知っておきたい要点後藤一也印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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ブタの臓器をヒトに移植する「異種移植」。アメリカと中国がこの分野で先行するなか、日本でも実用化に向けて本格的に動き出した。どのような期待や課題があるのか。記事のポイント(1)異種移植とは(2)なぜ異種移植を進める(3)なぜブタなのか(4)なぜ研究が進んだのか(5)最近の動きは(1)異種移植とは ヒトからヒトへの臓器移植を「同種移植」、違う種の動物からヒトへの臓器移植を「異種移植」と言う。 海外の論文によると、1906年のフランスの報告では、48歳の腎不全の女性のひじにブタの腎臓が、その数カ月後には50歳の腎不全の女性のひじにヤギの腎臓が移植された。 医師は、動物の腎臓が治療に役立つと考えて、手術するのに容易なひじに移植したようだが、いずれも移植した腎臓は機能せず、3日ほどで切除されている。 最も有名な異種移植は84年。アメリカで、重い心臓病の「左心低形成症候群」の新生児に、ヒヒの心臓が移植された。女児は20日後に亡くなったが、「ベビー・フェイ」と呼ばれ、異種移植の象徴的な出来事となった。(2)なぜ異種移植を進める? 世界的に臓器不足が深刻になっていることが背景にある。70~80年代にかけて、免疫による拒絶反応を抑える薬が開発されたことで、ヒトからヒトへの臓器移植の成績が向上した。それに伴って、移植の希望者も増えたが、ヒトの臓器提供者(ドナー)の数には限界がある。そこで、ヒトに代わるドナーとして、期待されている。 日本でも心臓の移植待機者は約800人、腎臓だと約1万5千人いる。移植の件数は増加傾向にあるものの、2025年度の脳死の人からの移植は心臓で126件、腎臓で267件。移植のための臓器が足りない状況が続いている。【解説人語】ブタの心臓が人を救う? 臓器「異種移植」の希望と課題(3)なぜブタなのか 種が近い動物ほど免疫による…この記事は有料記事です。残り863文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人後藤一也くらし科学医療部|医療担当専門・関心分野科学、医療関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






