善福寺川の氾濫対策に純情商店街の行方…杉並区長選で浮かぶ課題とは福島慎吾印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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28日に投票される東京都の杉並区長選では、河川の氾濫(はんらん)防止対策や、まちづくりのあり方も論戦のテーマとなっている。現状と課題を探った。住民の違和感 避難指示必要だった? 今月3日朝、台風6号が関東地方に接近した。東京都杉並区内を流れる善福寺川が増水したことを受け、都と気象庁は「レベル4氾濫(はんらん)危険警報」を発表、区も住民への避難指示を出した。 川沿いに住む山口泰(とおる)さん(79)は、避難指示を伝えるサイレンを聞きながら、違和感を抱いていた。確かに水位は上がっているが、川があふれるほどの大雨とは思えなかった。台風の通過後に区が公表した資料によると、区内に降った雨量の最大値は1時間あたり34ミリだったという。 すでにある複数の調節池で取水すれば、避難指示は必要なかったのでは――。山口さんらは19日、レベル4氾濫危険警報の発表が適切だったのか検証を求める要望書を区に出した。 善福寺川は過去に何度も氾濫し、2005年9月の集中豪雨では区内で約1700棟が床上・床下浸水している。都は治水対策として、地下40メートルに総延長5・8キロのトンネルを掘り、約30万立方メートルの水をためる「善福寺川上流地下調節池」の整備を計画。約1600億円をかけた大事業だ。区も計画に同意し、都は5月に着工した。集中豪雨が頻発するなか、「住民の命と財産、安全で安心できる生活を守るために必要不可欠なインフラ」だとして、早期の整備を求める要望書が区民から出ている一方、計画への反対意見も根強い。 整備計画には山口さんの自宅近くも含まれる。親子3代にわたって住み続けてきた土地から、立ち退きを求められる可能性があるが、都からは詳しい説明を受けていないという。「立ち退きが必要なのかどうかわからず、中ぶらりんが一番つらい」と話す。 別の男性(80)は05年の水害で自宅の一部が床上浸水した。治水対策は必要だが「調節池はすでにあるもので十分だ」という。工事によって近所の公園の木々が伐採されることへの懸念のほうが大きいと考えている。「子どもがのびのびと遊べる居場所がなくなってしまう」「純情商店街」に道路計画が 作家・ねじめ正一さんの小説…この記事は有料記事です。残り790文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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