ストーリープラスチックも肥料も化石燃料フリーに 人工光合成は社会を変える科学雑誌Newton・梶原洵子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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【ニュートンから】人工光合成 実用化への道(4) 人類が化石燃料から脱却するために必要なのは,新しいエネルギーだけではない。石油などの化石燃料からは,プラスチックなどのさまざまな化学製品がつくられている。こうした化学製品の原料においても化石燃料から脱却できなければ,化石燃料からの完全な脱却は達成できない。 そこで,人工光合成によってつくられる水素と工場などから排出される二酸化炭素から,プラスチックの原料(オレフィン)などの有機物をつくる方法が注目されている。この方法では,まず水素(H2)と二酸化炭素(CO2)から一酸化炭素(CO)をつくる。次に,一酸化炭素と水素からオレフィンなどの有機物をつくる。都市ガスの主成分であるメタン(CH4)や接着剤などの原料となるメタノール(CH3OH)も,一酸化炭素と水素からつくることができる。「水素と二酸化炭素からメタノールをつくる技術はすでに工業的に確立されています。水素を大量につくることができれば,ほかにもさまざまな有機物をつくることができます」(産業技術総合研究所の佐山和弘首席研究員)。 さらに,この方法は二酸化炭素を減らすので,地球温暖化の解決にも貢献できる。近年では,大気中の希薄な二酸化炭素を回収して利用する技術「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」の研究も進んでいる。「将来は,水素と大気中の二酸化炭素から,プラスチックなどの化学製品をつくれるようになるかもしれません」と佐山首席研究員は話す。 「化石燃料からの脱却を化学製品からはじめ,同時に水素をエネルギーとして利用する体制をととのえることができれば,化石燃料から完全に脱却する道筋がみえてくるでしょう」(佐山首席研究員)。人工光合成で有機物を直接つくる 水素を介さずに,人工光合成…この記事は有料記事です。残り1773文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






