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登山家で山岳ライターの大石明弘さん(46)=静岡市在住=が、「パンドラ―約束の頂―」(山と渓谷社、税込み2200円)を著した。世界的登山家の谷口けいさん、平出和也さんら、山に眠る4人の友との交流や山への情熱を描いている。 本のタイトルの「パンドラ」は、ネパール東部ヒマラヤ山脈に連なる山の名前で、標高6850メートル。氷と雪の高峰に挑むアルパインクライマーの大石さんは2024年秋、標高差1千メートル超のパンドラ北東壁ルートを登り、山頂を踏んだ。同ルートの完登は世界で2例目だった。 登山界の世界的栄誉であるピオレドールを09年に女性で初めて受賞した谷口さんが15年、初登攀(とうはん)を目指したルートだった。谷口さんは途中で撤退を余儀なくされ、自身のSNSで「また必ず行きます」と宣言した。その年の12月、北海道の大雪山系で遭難し、あっけなくこの世を去った。43歳だった。 大石さんにとって谷口さんは、クライミングの技術と心構えを伝えてくれた「師匠」。大石さんは、次は自らがパンドラに挑むことを決めた。続いた悲劇 だが遠征が実現するまでの間、仲間に次々と悲劇が起こった。 22年5月、山岳カメラマン…






