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サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会が開かれているアメリカで、社会問題に対するスポーツ選手の発信が退潮している。代わって目立つのは、愛国心や伝統、強さを掲げるトランプ大統領をはじめとした保守的な政治が浸透していく光景だ。スポーツは政治にのみ込まれてしまうのか。 「アメリカはかつてないほどの大勝を収める。ここにいる勝者たちこそ、その証しだ」 今年2月末の連邦議会。年に1度の演説の冒頭でトランプ氏にそう紹介されると、金メダルを首にかけた若い男性アスリートたちが議場に姿を現した。直前のミラノ・コルティナ冬季オリンピックで優勝したアイスホッケー代表だった。 46年ぶりの快挙は、すでに政治の渦に巻き込まれていた。 優勝を決めた試合の直後、興奮した選手たちは、関係者がロッカールームに招いたトランプ氏の忠臣、カシュ・パテル連邦捜査局(FBI)長官とビールを手にした。 トランプ氏からは電話で首都への招待を受けた。3日前に金メダルを獲得していた女子代表について、トランプ氏が「女子チームも招待しなければ弾劾(だんがい)される」と冗談を飛ばすと、選手たちは笑った。 勝利に酔った若者たちの無邪気な反応だったのかもしれない。だが、トランプ氏に同調し、女子代表を軽んじたかのようにも映った。動画は拡散され、批判が噴き出した。 「すべてが政治的すぎる」「…







