2026年6月18日 17時00分北京=平賀拓哉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会で、中国企業や中国発のキャラクターが存在感を示している。「中国代表チーム以外はみんなW杯に行っている」というファンの嘆きも聞こえてくる。 「ワールドカップの準備はどう?」 スペイン代表の若きエース、ヤマルが、ロッカールームにいるアルゼンチン代表のメッシとフランス代表のエムバペに、試合で勝つための秘訣(ひけつ)を聞き出そうとする。貧困地区のヤマルを救った「10ユーロ」 麻薬、不法占拠の町は一変 中国乳業大手「蒙牛」のCMだ。次のシーンではメッシとエムバペが隠していた同社の牛乳を手に、「彼にバレなくてよかった」「これはチャンピオンの秘密だからね」と笑い合う。 サッカー界のレジェンドであるメッシから、次世代のスターと言われるヤマルまで「3世代をそろって起用した」と驚きの声がネット上で相次いだ。 さらには、中国の老舗飲料ブランド「王老吉」は、世界最高のストライカーとの呼び声が高いノルウェー代表のハーランドを起用。熱々のバーベキューを食べて火を吹く姿がユーモラスに描かれて話題になった。 蒙牛は2018年のロシア大会以降、3大会連続で公式スポンサーに名を連ねる。中国のネットメディア「新浪財経」によると、同社やパソコン大手レノボ、家電大手海信(ハイセンス)、不動産大手の大連万達の中国4社のスポンサー投資額は合計5億ドル(約800億円)を超え、全体のスポンサー収入27億ドル(約4326億円)の約5分の1を占める。なぜ日本企業ゼロ?W杯スポンサー かつての常連が降りた4つの理由 新浪財経などによると、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のディスプレーは海信製が使われ、レノボはオフサイド判定などのシステムに関与している。電子機器が内蔵された試合の公式球も中国の工場で生産されているという。 開幕式には、日本でも人気を呼んだ中国発のキャラクター「LABUBU(ラブブ)」が登場した。W杯公式グッズで中国に特需、前回上回る勢い 人気商品はあの選手 それだけに、中国のサッカーファンの間では、中国代表が6大会連続で本大会出場を逃したことへの悔しさがにじむ。中国企業の今大会への貢献を書いた新浪財経の記事も「中国代表チームはいないが、画面は中国であふれている」と見出しをとった。 中国のSNS「微博(ウェイボー)」では「国足無縁2026世界杯(代表チームは2026年W杯には縁がない)」というハッシュタグがつくられた。「自信を持とう。サッカー以外なら、私たちは何でも世界一だ」「ラブブが先発しているよ」などと、自虐的なユーモアを効かせた多くの投稿がみられる。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人平賀拓哉中国総局専門・関心分野中国の政治・社会、日中関係、司法関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする