ライチョウ親子を撮影、登山者ずらり… ヒナがはぐれて死ぬリスクも高木文子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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本州中部の高山帯に生息する鳥で、絶滅危惧種のライチョウ。かわいい姿を見かけると、多くの登山者がカメラを向けたくなります。そんな時は周りをよく見て、耳を澄ませてみてください。撮影に夢中になっているうちに親子が離ればなれになり、ヒナの命を危険にさらしてしまうかもしれません。【動画】ライチョウ撮影にご注意=中央アルプス雷鳥サポーターズクラブ提供 「人が集まってきたな」 2023年7月。中央アルプス(長野県)でライチョウの生息調査をしていた北村忍さん(65)が足をとめた。100メートルほど先の登山道に、数人の登山者が集まっていた。 この時期は母鳥とヒナが連れ立って歩き、観察しようと登山者が足を止める。北村さんが双眼鏡をのぞくと、人が集まる場所の数メートル先に母鳥がいた。「あれ、ヒナはどこだろう?」 現場に着くと、「ピヨピヨ」とヒナの声だけが聞こえた。集まった人たちは母鳥の撮影に夢中で、声に気づいていない。ヒナは体温調節ができず、母鳥がひんぱんにおなかの下に入れて温めなければ死んでしまう。 北村さんが探すと、登山道にあった岩の陰に1羽のヒナが隠れていた。道を挟んで母鳥と反対側の茂みからも、ヒナの声がした。親子が登山道を渡っているときに人が集まり、一部のヒナが取り残されたようだ。 母鳥は登山道のわきのハイマツから首を出して、盛んに「クークー」と鳴いていた。「親子が呼び合うように鳴いて、互いに姿は見えないようでした」と北村さん。すぐに、集まった人たちに協力を呼びかけた。 「ヒナが近くにいるので、ここを離れてください」 幸い、みんなが快くその場を離れた。ほかの登山グループも通りかかったが、北村さんがお願いすると待っていてくれた。やがて警戒を解いたのか、3羽のヒナが隠れ場所から飛び出して、母鳥の方へ走っていった。「追いかけず、取り囲まないで」 環境省は、ライチョウを観察・撮影するときは5メートル程度は距離を取るよう呼びかける。とくに6月末ごろからは、ヒナが孵化(ふか)する時期に入る。 信越自然環境事務所の福田真専門官は「ヒナは20分ほどの間に1回以上は親に温めてもらわないと死んでしまう」と説明する。「ヒナと親の中間に入らないようにして、ライチョウを追いかけたり、取り囲んで人垣をつくったりしないでほしい」と呼びかける。カードを年間2千枚、懸命の訴え ライチョウは国の特別天然記…この記事は有料記事です。残り597文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人高木文子長野総局|長野県政、東信地区専門・関心分野地方の行財政、学びの多様化、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






