立命館大の中村正特任教授=大阪市

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プロ野球の監督が娘に暴行を加えた疑いで逮捕された事件(15日付で不起訴処分)は、「親子げんか」「しつけ」「自分も親に殴られた」などの声が一部であがり、社会に潜む「暴力の容認」という別の問題を浮き彫りにした。なぜ、容認論が広がるのか。脱暴力に取り組む一般社団法人UNLEARNの中村正代表(立命館大特任教授)に聞いた。暴力をなぜ「しつけ」と擁護? 子育て中の名もなき父親の違和感 ――2020年に改正児童虐待防止法が施行され、親による子どもへの体罰が禁止された。それでもしつけという認識が残るのはなぜでしょう。 古い価値観であっても、SNSなど閉じた空間では似た意見ばかりが増幅する「エコーチェンバー現象」が起こり、肯定されているように感じる。暴力を否定する人が多数であるにもかかわらず、あえて前監督を擁護する発信をするのは、体罰を受けて育った「自分の人生や過去を黒歴史にしたくない」という自己防衛の心理が働くからでしょう。その傾向は特に男性にみられます。加害者の中には仕事で優秀な人も ――なぜですか…