インタビュー有識者が感じた、性暴力に対する温度感の変化 追いつかない制度島崎周印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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朝日新聞は、子どもたちの心身とその後の人生に甚大な影響を与える性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」を、2019年12月から7年にわたり紙面とデジタル版で展開してきました。この間、社会はどう変わったのか。今後の課題は何か。シリーズを終えるのに際し、臨床心理士として性被害者の支援にかかわる斎藤梓・上智大准教授に聞きました。 何より連載を長きにわたって続けていたことが、子どもへの性暴力についての認識を、社会に浸透させたことにつながったと思う。 性暴力は事案の性質上、センセーショナルに報じられることもあるが、継続して報道することで、一時の消費とならずに、理解や認識を深めたと感じている。 連載が始まる前、2017年の性犯罪の刑法改正に関わっていたが、当時は性暴力について社会的な注目もあまりなく、報道も少なかった。 性暴力の実態については被害者に直接関わる支援者らしか知らないという現状もあり、「性暴力の実態が見えない」という声を多く聞いた。性被害の影響は続く でも人生は支配させない サバイバー女性の歩み 当時の議論を思い返すと、性暴力への理解が乏しく、たとえば性的同意年齢の引き上げについての議論も、「恋愛の自由を阻害するのではないか」といった誤解もあった。 だが、18年には財務事務次官によるテレビ局の女性記者へのセクハラが報じられ、メディアも声をあげ始めた。19年には性犯罪をめぐる4件の無罪判決をきっかけに、性暴力撲滅をめざすフラワーデモが全国に広がり、急速に報道も増えていった。 大変な思いをしながら、声をあげる当事者の方々もいた。これだけ性暴力の事案がとりあげられること自体、驚きだった。このあたりから、一つ大きな変化が起きてきた。その頃に連載も始まり、社会の関心と連動していったと思う。 不同意性交罪を新設した23年の刑法改正の議論は20年ごろに始まった。性暴力に対する社会の温度観がずいぶん変わったと感じた。「障害、男の子…見えにくい性暴力を可視化させた」 特に22~23年に連載が取…この記事は有料記事です。残り1069文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人島崎周東京社会部|調査報道担当専門・関心分野性暴力、性教育、被害と加害、宗教、人権関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする