現場から第2回AIの「クセ」が生み出す危うさ プライベートな情報を管理する先に真田嶺印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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Aストーリーズ「AIと警察 イギリスと日本の現場から」(2) 大ヒット映画「ハリー・ポッター」のロケ地にもなったイギリス(英国)北部の都市ダラムで2017年、AI(人工知能)を使ったシステムが本格的に導入された。英国の警察では先進事例の一つだった。 システムは「HART(ハート)」と呼ばれる。日本語に訳せば、「危害リスク評価ツール」の略。逮捕された人について、過去の犯罪歴に加え、年齢や性別、住んでいる地域のデータなどをもとに、「この先2年間のリスク」を判定する機能を持つ。 リスクには三つのレベルがある。殺人や強盗など重大犯罪を再び起こす可能性が高い人=「高」▽何らかの犯罪を起こす可能性がある人=「中」▽再犯の可能性が低い人=「低」。留置するか釈放するか。警察官の経験だけでなくAIの判定も参考にして決めるというものだった。Aストーリーズ AIと警察 イギリスと日本の現場からAIは捜査にも使われ始めている一方で、個人情報を保護する面から懸念の声が上がっています。AIと警察の距離感があるべき姿について、日本と先進地イギリスの現場から考えます。 「警察の最前線に立つには、大胆かつ勇敢でなければならない」。ダラム警察の刑事主任警部、アンドリュー・クロウ氏はそう振り返る。「当時、私たちはリスクを取りました。英国の警察にとって、AIは未知のものでしたから」【動画】ダラム警察の刑事主任警部のアンドリュー・クロウ氏=真田嶺撮影 しかし批判も浴びた。リスク分析に居住地域のデータを使ったことが代表的な理由だった。貧しい地域に住む人ほどリスクが高いと見なされるのではないか……。そんな懸念が市民団体や専門家から示された。 クロウ氏によると、ダラム警察内でも大きな問題を抱えていた。開発に関わった1人の研究者の知識に大きく頼ったシステムだったからだ。本来は、移り変わる社会の状況に合わせてシステムを更新しないといけないのに、警察内部にそれができる人材がいなかった。 記事の後半では、イギリスの警察で活用するAI技術に詳しい大学教授が警鐘を鳴らすAIデータの偏りについて、お伝えします。警察が持つデータは特にその傾向が顕著といいます。 作った時の状態で止まったま…この記事は有料記事です。残り2105文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人真田嶺東京社会部|サイバー、ネット、AI専門・関心分野SNS、移民、国際情勢、ポッドキャスト関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする












