インタビュー聞き手・池田伸壹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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高市早苗政権について「保守強硬派」という評価を聞くことがある。一方、米国に目を向ければ、トランプ大統領を熱烈に支持する「MAGA運動」は、実は保守ではないという見方がある。そもそも保守とは何か。今、政治を突き動かしている熱狂の根っこに何があるのか。政治と宗教の思想史に通暁し、政治に持ち込まれる「救済への渇望」や黙示録的な恐怖を批判してきた米コロンビア大学のマーク・リラ教授に、現代社会の深層を聞いた。 ――米国のトランプ大統領を支持する「MAGA(米国を再び偉大に)運動」は、伝統的な保守主義とは違うのでしょうか。 「まず、保守主義と、反動主義や革命主義とを明確に区別する必要があります。本来、保守主義は『人間の本性』や『個人と社会の関係』についての特定の考え方に基づいています。人は社会に依存して生きているため、社会における優先性や、私たちが果たすべき共通の義務が重んじられるというのです」 「そして、社会というものはあまりにも複雑にできているため、政治はゆっくりと漸進的にしか変化できない、と保守主義は考えます。しかし、それは決して変化を拒むことではありません。少しずつ何かを変えたり、加えたり、あるいは手放したりしながら、社会制度を地道に補強していく。政治的な救世主によるような救済や、教条主義的、あるいは劇的な変化を求める熱狂ではなく、そうした穏健な歩みを常に続けていくのが、保守の本来の姿なのです」 「一方、反動と革命は鏡像のような関係です。彼らはともに、歴史には劇的な断絶があり得ると信じ、過激な変化を求めます。革命家は未来にその断絶を待ち望み、反動主義者はそうした断絶が過去にすでに起きてしまっていて、断絶前の状態に戻そうと考えます」 ――では、MAGA運動はその「反動」に当たるということですか。 「反動主義者は常にパニック…この記事は有料記事です。残り1756文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






