インタビューホワイトカラーが現場スキルを学ぶ「新リスキリング」とは森下香枝印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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AIの普及によって人の働き方がどう変わるのか。事務職などホワイトカラーの仕事は淘汰(とうた)され、ブルーカラーと呼ばれる現場仕事の賃金が跳ね上がる「激変」が今後10年間で起こりうると、スポットワーク大手タイミーの小川嶺代表(28)は予測する。22万社と約1300万人が登録するマッチングの現場からどんな未来が見えてくるのか。小川代表に聞いた。――米国では「ブルーカラービリオネア(億万長者)」と呼ばれる現象が起こり、日本では「ホワイトカラー消滅」という本が売れています。記者サロン【ブルーカラーミリオネアの時代は来るか】お申し込みはこちら かつて労働問題の専門家たちが指摘していたことが、いよいよ現実になりつつあります。私の個人的な意見ですが、これまで「安定」とされていた事務管理系のホワイトカラーの仕事ほど、AIの影響が直撃します。余剰人員は希望退職などで削減されていくでしょう。 一方で、建設、物流、ホテル、飲食、介護といった仕事は人手不足にくわえ、リアルな身体を伴う労働なのでAIにはそう簡単に代替できません。特に介護分野の人手不足は深刻で、政府も介護職の賃上げに動くなど、待遇改善の圧力が非常に高まっています。――今後10年で働き方の構造はどう変わると予測していますか。 これからの10年で需給バランスが逆転し、「現場労働の方が安定して稼げる」という状況が生まれると思います。特定の専門技術職など、現場のプロフェッショナル人材がより評価され、高い報酬を得るようになる。そこに行き場を失ったホワイトカラーが、新たなキャリアを求めて流入してくる図式になっていくのではないでしょうか。――億万長者までいかなくともいわゆるブルーカラーの領域で年収1千万円を超えるような人が出てくるのでしょうか。 十分あり得ます。先日、飲食店で知り合った19歳のとび職の男性は年収800万円だと言っていました。彼はさらに稼ぎたいと、タイミー経由でスキマバイトを探し、夜は飲食店でも働いていました。また、コンサル出身の人が親のシャインマスカットの農業法人を継ぎ、海外に輸出し、年商10億円規模まで成長させているという成功例も報じられていました。これまでは「稼げない」と思われていた1次産業や建設業でも、経営感覚や海外輸出などの戦略を組み合わせれば、高年収を得ることは可能です。――AIによる社会構造の変化に、個人はどう対応すればいいでしょうか。 今から準備をしておくことに尽きます。自分にはどんな現場仕事が合っているのか、探っておく。いきなり転職するのはハードルが高いですが、スポットワークなどを使えば、休日に数時間だけ物流倉庫で働いたり、介護補助をお試しで体験したりすることができます。「デスクワークしかできない」と思い込まず、副業をして現場へ出てみる。そこで意外な適性が見つかるかもしれません。――副業を推奨する動きが官民…この記事は有料記事です。残り897文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人森下香枝編集委員|ここからTIMES編集長専門・関心分野終活、中高年のセカンドライフ、事件など関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする