インタビュー「私は北朝鮮外交官だった」 共著者が語る「普通の外交官との違い」聞き手・牧野愛博印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

今年3月、「私は北朝鮮外交官だった 平壌外交当局の秘密世界の内側」(未邦訳)が出版されました。脱北した北朝鮮の元外交官、ハン・ジンミョン氏(ペンネーム使用)と共著で発表したポーランド科学アカデミー地中海・東洋文化研究所のニコラス・レビ上級研究員は「北朝鮮は個人の自由がない国だ」と語ります。「骨も残すな」処刑命じた金正恩氏 北朝鮮元外交官が見た恐怖政治 ――北朝鮮の外交官と他の国々の外交官ではどう違いますか。 書類上、北朝鮮の外交官も他の外交官と同じ責任を負い、自国を代表し、交渉を担当し、国際関係を維持しています。 しかし実際には、彼らの状況はかなり異なります。本当に際立つのは、彼らが置かれている支配のレベルです。北朝鮮の外交官は、海外に駐在していても自国政府から厳重に監視されています。移動や(人との)接触が制限されることが多く、個人的・職業的な自由を持つ国々の外交官とは大きく異なります。 もう一つの大きな違いは、北朝鮮の外交官はしばしば経済的な責任を負っていることです。北朝鮮外交官は公務と並行してビジネス活動を行い、政権のために外貨を稼ぐことが期待されます。 国内の政治体制のせいで亡命のリスクが高く、場合によっては北朝鮮に残る家族が忠誠を確保する切り札として使われることもあります。北朝鮮の外交官はより厳格な管理下で活動し、追加の圧力や責任を負っており、その状況は他国の外交官とはかなり異なります。北朝鮮の表と裏金正恩総書記が権力を握ってから10年以上の歳月が流れました。最近ではロシアとの協力を誇示し、習近平中国国家主席が近く訪朝するとの観測も流れています。一方で、各国の調査や脱北者の証言を積み重ねると、北朝鮮が長く自称する「地上の楽園」の表と裏が浮かび上がります。最新情勢を連載でお伝えします。市場や韓国文化の規制、「北朝鮮当局の不安の表れ」 ――ハン・ジンミョン氏は「金正恩(キムジョンウン)(総書記)は国民を恐れている」と語っています。金正恩氏は韓国ドラマの視聴を禁じ、市場経済を制限しようとしています。 韓国のドラマは、(北朝鮮指…この記事は有料記事です。残り1378文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人牧野愛博専門記者|外交担当専門・関心分野外交、安全保障、朝鮮半島関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする