【そもそも解説】相次ぐ部活動の移動中の事故 国のルールはあるのか2026年6月6日 4時00分原田悠自印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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福島県の磐越道で5月、北越高校(新潟市)のソフトテニス部員が乗った移動中のマイクロバスが事故を起こし、部員1人が亡くなりました。部活動とはどんな位置づけで、移動に関するルールはあるのでしょうか。 Q そもそも部活動とは。 A 部活動は学習指導要領の総則で、学習意欲の向上や責任感、連帯感などをはぐくむための「学校教育の一環(いっかん)」と定められている。ただ、生徒が自主的・自発的に参加する形で行われる任意の活動、と位置づけられている。 Q 学校の教育課程に含(ふく)まれるのか。 A 含まれない。指導要領の中では「教育課程外の学校教育活動」とされている。そのため文部科学省は、部活動に関する具体的な決まりをあまり定めていない。 Q そうしたなか、5月に磐越(ばんえつ)道で死傷事故が起きた。部活動での移動について、国のルールはあるのか。 A 部活動での移動に特化したものはない。学校は、法律で「危機管理マニュアル」を作るよう義務づけられている。だが文科省は、マニュアルの作成に関するガイドラインで、部活動を含む校外活動を実施する際に、安全確保のため「旅行代理店等関係者との事前調整を」などと求めるにとどまっている。 Q ルールがないことによる影響(えいきょう)は。 A 部の顧問や部員の保護者らが車の運転手をする実態がある。そのため、しばしば事故が起きてきた。2009年に大分県で柳ケ浦(やなぎがうら)高校(大分県)の野球部員らが乗車した大型バスが横転、部員1人が死亡し37人が重軽傷を負った。21年には神奈川県で、青森山田中学校(青森市)のサッカー部員らが乗ったマイクロバスが追突(ついとつ)事故を起こし、部員ら4人がけがをした。いずれも顧問(こもん)が運転していた。 一方、有償(ゆうしょう)の送迎(そうげい)を無許可で行う違法(いほう)な「白バス」を使う学校が各地で後を絶たず、教育委員会がその都度、利用禁止の徹底(てってい)を促(うなが)している。 Q 国は対策に動かないのか。 A 文科省と国土交通省は合同の連絡(れんらく)会議をつくり、対応策を検討。6月末をめどに安全対策を取りまとめる予定だ。一部の教育委員会も実態調査に乗り出しており、新たなルールを策定するなどの検討が進められている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人原田悠自東京社会部|教育担当専門・関心分野教育・子育て、調査報道、社会問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする