インタビュー沖縄の問題をなかったことにしない 大学院生が東京でデモをする理由聞き手・構成 畑山敦子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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Re:Ron特集「動き出す私たち」 沖縄に集中する米軍基地、繰り返される性暴力事件。背景にある不平等を肌で感じたとき、思った。これは沖縄の人だけが背負う問題なのか――。 沖縄出身、慶応大学の院で法律を学ぶ崎浜空音さん(23)が、東京の街頭に立ち、SNSでの発信を続ける原点だといいます。傷つくこともある。それでも「小さな行動」を続ける思いを聞きました。沖縄の基地問題を伝える大院生 崎浜空音さん(23)生きやすい社会にするにはどうすればいいのか。そんな疑問から現状を変えようと、一歩を踏み出した人たちがいます。Re:Ron特集「動き出す私たち」は、それぞれの原点、実践や葛藤を通して、新しい社会の胎動を伝えます。言論サイトRe:Ronはこちら 「私が、日米地位協定改正を実現させ、ウチナーンチュの人権を守れる人財となるため、慶応義塾大学法学部法律学科への入学を強く希望する」 5年前、大学の志望理由書に書いた文章です。今読むとイキってるな、と思いますが、夢は変わっていません。私にとって人生の契機となった事件について書きました。 2016年4月、沖縄県うるま市で元米海兵隊員で米軍属だった男に20歳の女性が暴行目的で襲われ、殺害される事件がありました。2カ月後、事件に抗議する県民大会があり、父と当時中学2年の私、弟も一緒に行きました。■北谷町に生まれて 私は米空軍の嘉手納飛行場や米軍キャンプ瑞慶覧などの施設が町の面積の約51%を占める、北谷町の出身です。家族で買い物に出かけると米軍関係者を見かけることがよくありました。 壇上でスピーチする人は泣いていました。涙ぐみながら参加した人もいました。基地が日常にありながら、何もわかっていなかった私は、基地があることで苦しい思いをしている人のことを実感しました。 それから、沖縄の歴史や基地問題を自分なりに調べて、米軍関係者による事件、特に性暴力が後を絶たないことを知りました。 基地問題の根幹にあるのは、日米地位協定の不平等です。2016年の事件を受けて、日米地位協定には軍属の範囲を明確にする補足協定ができたものの、明らかな権利侵害である地位協定自体は変えられない状況が続いています。基地問題にさらされる沖縄は、平和憲法の外にあるのではないか、と思います。 弁護士になって不平等を変えたいと、大学は法学部を志望しました。日米地位協定の見直しを夢に掲げたものの、東京に来て、会話やニュースに基地問題が出てくることはほぼなく、沖縄の基地問題に関心が持たれていないことに気づきました。■新宿駅前でスタンディング 沖縄以外で、沖縄に関心を持つ人が増えてほしい――。大学2年の頃から、性暴力に関するニュースや地位協定のこと、自分の思いをSNSで発信し、平和を求めるデモに参加するようになりました。 米軍関係者による性暴力事件は繰り返されています。2024年12月には、沖縄の女性たちが米軍関係者による性暴力に抗議と再発防止を求めて県民大会が沖縄市であり、私もスピーチしました。 そのわずか1カ月後、米兵に…この記事は有料記事です。残り1755文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人畑山敦子デジタル企画報道部|言論サイトRe:Ron専門・関心分野人権、ジェンダー、クィア、ケア関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする