ストーリー第1回犠牲になった級友5人の机を残すか 答えは子どもたちが教えてくれた松浦祥子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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菅井啓之さん(72)が25年前、大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で担任を受けもったのは、5人の女子児童の命が奪われた2年南組のクラスだった。 学校では2001年6月8日、校内に侵入してきた男に襲われ、児童8人が犠牲になっていた。 仮設校舎で学校が再開したのは、事件からおよそ2カ月半後の8月末。事件直後から遺族の対応を担ってきた菅井さんが、最も犠牲者が多い南組の担任を任されることになった。 「先生、天国の友達につながる電話番号を教えて」 クラスの子どもたちから、答えられない問いをたくさん受けた。 まだ、あどけなさの残る子どもたちに、級友の死をどう伝え、明るさを取り戻してもらえるのか。 教員人生で経験したことのない難題に向き合う日々が始まった。 児童の多くが侵入してきた犯人を目の当たりにし、級友を失い、心に深い傷を負っていた。 保護者たちもまた、そんな子どもたちの様子から、大きな不安を感じていた。 どのように信頼を得たらよいか。悩んだ菅井さんは、クラス再開を前に、子どもたちと保護者を集め、顔合わせの場をつくった。「悲しみの傷はそっと置いておいて」 教室に集まった子どもたちの表情は硬く、事件の恐怖が色濃く残っていた。 そこで菅井さんは、用意していたある木の実を取り出した。 普段から近くの山林や神社で…この記事は有料記事です。残り1216文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人松浦祥子大阪本社ネットワーク報道本部|豊中支局専門・関心分野教育、社会的養護、地域の話題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






