ポーランドで2025年9月10日、ロシアの無人機(ドローン)がポーランドの領空を侵犯し、一部が北大西洋条約機構(NATO)加盟国の支援を受けたポーランド軍によって撃墜された。その後、破壊された家屋の屋根で作業する消防士=ロイター

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ロシアの戦闘機やドローン(無人機)が北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領空を侵犯する事例が相次いでいます。ロシアにはどのような意図があるのか。NATOに30年以上勤務し、欧州の安全保障に詳しい英王立国際問題研究所のジェイミー・シェイ氏に聞きました。対ロシア、身構えるNATO ポーランドに無人機19機、領空侵犯ロシアの次の標的は?緊張高まるバルト3国 NATOのアキレス腱 ――ロシアの意図は何でしょうか。 ロシアのプーチン大統領には三つの意図があると推測します。一つはNATOの防空体制を試すことです。NATOの弱点や対応の速さ、連帯の溝を探る狙いがあるとみられます。危機や戦争に発展しかねないNATOの「レッドライン」(越えてはならない一線)がどこにあるかを見極めようとしています。 二つ目はNATOの結束を揺さぶることです。ロシアの挑発に対し、トランプ米大統領が抑制的な対応を取れば、米国の欧州防衛への関与低下を印象づけられます。さらに、領空侵犯を受けた国が十分な支援をNATO加盟国から得られないと感じれば、同盟内に不信が生じます。 三つ目は対ウクライナ支援の…