インタビュー原発回帰、置き去りにされたものは 特殊なリスクいまだ扱えぬ日本聞き手・五郎丸健一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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福島第一原発事故を起こした東京電力が柏崎刈羽原発を再稼働する。あの惨事から約15年。日本は「原発復権」を象徴する節目を迎えた。だが、私たちは大事なことを置き去りにしていないか。この特殊な科学技術にどう向き合うべきなのか。原子力と社会の関係性を考察してきた寿楽浩太・東京電機大学教授に話を聞いた。 ◇ ――長年論議を呼んできた柏崎刈羽原発の再稼働を、どんな思いで見ていますか。 「この問題は、社会に甚大な被害を与えた原発事故の原因企業に再び運転を認めるかどうかにかかわり、各地の原発の中でも特に注目を集めてきました。この間、東電のミスやトラブルなど曲折がありました。今もさまざまな意見がありますが、私たちの社会としては、東電に運転を認めた上で実際に問題なく動かせるかチェックしながら、電力の安定供給や脱炭素などの利点に期待し、福島での廃炉や賠償の原資にも充てていく道を選んだことになる。重い判断だと感じます」 「東電と行政が再稼働に向けて、技術的な対策や防災計画などを積み重ねたのは確かです。それでも最後は、運営する組織や人を信頼できるかという大きな問題が残る。新潟県が行った県民意識調査では『東電が柏崎刈羽を動かすのは心配』という人が7割でした。東電への視線は厳しく、実績で信頼を取り戻せるか、問われ続けます」不信払拭できない国 ――原発推進の流れは一段と加速しそうです。 「福島の事故後、政府は未曽…この記事は有料記事です。残り3921文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人五郎丸健一オピニオン編集部専門・関心分野財政・税制、エネルギーなど公共政策全般、原発問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする













