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最強の将棋AIを決める第36回世界コンピュータ将棋選手権が5月3~5日、川崎市で開かれ、初出場の「氷彗(ひすい)」が優勝した。激しい優勝争いが繰り広げられる一方で、大会全体を通して目立ったのが先手の高勝率。棋士の公式戦と同様、後手番での戦い方が課題となっていることが浮き彫りとなった。AI同士の将棋、先手の勝利が7割以上 プロの世界でも勝率に異変? 今年の大会には55のAIが参加。1次予選と2次予選を経て、八つのAIが総当たりで対戦する決勝リーグが行われた。 混戦となる中、最終7回戦を迎えた時点で優勝争いは氷彗と「Ryfamate(リファメイト)」に絞られた。その直接対決はRyfamateが制し、両者の勝ち数(引き分けは0.5勝)が5で並んだが、「負かした相手の勝ち数の合計」の差でわずかに上回った氷彗が初優勝を果たした。 氷彗を開発したのは、対戦アプリ「将棋ウォーズ」で知られるAI企業「HEROZ」に勤める大森悠平さん(44)。この大会の参加経験はあるが、今回のAIでは初参加だった。将棋AIの手法を取り入れて進化したチェスのAIをヒントにして強くなったという。表彰式では「優勝できると思っていなかったのでうれしい」と語った。 優勝争いとともに会場で話題になったのが、先手の勝率の高さだった。特に実力が伯仲している決勝リーグでは先手が23.5勝、後手が4.5勝で、先手の勝率は8割3分9厘に達した。 決勝リーグは「先手が4局」と「先手が3局」のAIが四つずつできるが、1~3位のAIはいずれも先手が4局だった。先手の優位が目立つだけに、会場では「同じ相手と先手、後手の両方で対局して、2局で1セットの対戦にしてはどうか」という声も聞かれた。 先手の大きな武器となってい…この記事は有料記事です。残り913文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人村瀬信也文化部|次長専門・関心分野将棋、美術、東京の話題、B級ニュース関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






