2026年6月2日 17時26分青山祥子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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大井川鉄道(静岡県島田市)は2日、秘境の渓谷を走ることで知られる井川線の料金を、7月1日から最大20倍強に値上げすると発表した。いまは乗車区間に応じた運賃(160円~1340円)の普通列車だが、1回の乗車につき一律3500円(小児半額)の観光列車に変更する。客単価を上げることで赤字脱却を目指す狙いがある。秘境の渓谷走る大井川鉄道 最大20倍強の値上げ検討に地元が反発 大井川鉄道は、蒸気機関車「トーマス号」で人気の大井川本線と井川線に分かれている。井川線はダム湖に浮かんでいるように見える奥大井湖上駅や、急勾配を登る日本唯一の「アプト式電気機関車」など独自の魅力で人気を集める。オンラインでの事前予約制が基本 大井川鉄道によると、1日5往復の全便を観光列車とし、オンラインでの事前予約制を基本とする。一部の駅は通過するようになるが、上りの始発と下りの最終は各駅停車とし、1車両だけは運賃で乗れるようにする。通勤や通学での利用は15年間ないというが、沿線住民を対象に無料で乗車できる2年間有効のパスを手数料千円で発行する。 普通列車を全便観光列車化するのは全国初の事例だという。鳥塚亮社長は「地域とともにより良い姿へと育っていくための出発点。観光で盛り上げていくお手伝いをしたい」と述べた。 大井川鉄道は基幹路線の本線が2022年9月の台風15号で被災し、今も約半分の区間が運休中だ。コロナ禍もあり19年度から赤字が続く。一方、値上げで井川線の乗車数が1割ほど減るとの見通しも示しており、沿線の観光業者から懸念する声があがっている。 値上げをめぐっては、同社が4月中旬に川根本町側に6月1日からの実施方針を伝えた。ただ、町議らから「突然の話で、値上げ幅が大きすぎる」などと懸念や反発が広がり、延期となった経緯がある。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする