ストーリー関口佳代子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
日本では4.4組に1組が不妊検査や治療をし、8.5人に1人が体外受精で生まれている。だが、治療がうまくいかず、子どもがいない人も少なくない。「千葉県不妊・不育オンライン相談」を受託するNPO法人Fine(ファイン)の創設者で理事の松本亜樹子さん(61)もその一人だ。それでも治療に取り組んだことは無駄ではなかったという。段階を踏み、体外受精へ 松本さんが不妊治療を始めたのは30歳の頃だった。 「子どもは3人。クラシックバレエや武道をやってもらいたいね、と夫と話していました」 1年ほどは、妊娠しやすい日に性交するタイミング法を試みた。さらに、人工授精、体外受精と段階を踏んだ。 体外受精は、ホルモン注射などで身体への負担が大きくなる。1回で数十万円と、経済的な負担も増した。「そこまでしなければ妊娠できないのか」と落ち込むこともあった。 それでも「妊娠できるなら」と、ワクワクする気持ちもあり、貯金を崩しながらでも挑むことを決めた。 当時は「妊娠を期待する自分を止められなかった」と振り返る。 1回目。受精卵が細胞分裂し始めた「胚(はい)」を体内に戻すと、2週間後の判定日までに出血はなかったが、8週ほどで流産した。突然泣き崩れてしまうようなことが続き、数カ月治療を中断した。祈るような気持ちで 心身の回復を待って治療を再…この記事は有料記事です。残り1433文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人関口佳代子東京社会部専門・関心分野家族、性に関する問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






