手塚治虫の短編「ながい窖(あな)」を復刻 在日朝鮮人の苦しみ描く林瞬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

手塚治虫が1970年に発表した、在日朝鮮人をめぐる差別問題を描いた短編漫画「ながい窖(あな)」が復刻される。全集に収録されておらず、知る人ぞ知る存在だったが、「虐げられてきた人々の苦しみを多くの人に知ってほしい」と、学術書を手がける法政大学出版局の若手編集者が企画。6月2日に出版された。1970年に発表、全集には未収録 「ながい窖(あな)」は、高度経済成長期の日本が舞台。朝鮮半島出身で日本国籍を取得した男性・森山が、差別を恐れるがゆえに出自を隠して会社で出世するが、あることをきっかけに根深い民族差別に直面せざるをえなくなり苦悩を深める――というストーリーだ。 全50ページ。70年に雑誌「サンデー毎日」で発表されたのち、短編集「空気の底(下、初版)」(72年)の他にはどの作品集にも収録されていない。 法政大学出版局の赤羽健さん(34)は2023年、映画や文学、漫画でのマイノリティー(少数者)の描かれ方を調べていた時にこの作品と出会い、「在日朝鮮人を主人公に据え、在日をめぐる差別の実態と当事者の苦悩をここまで真正面から描いた漫画は他にないのでは」と衝撃を受けた。 作中では森山が、戦時中に岐…この記事は有料記事です。残り374文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人林瞬文化部|放送担当専門・関心分野漫画やアイドルなどのサブカルチャー、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする