恵泉女学園大学教授の斉藤小百合さん=2026年5月19日、東京都多摩市、豊秀一撮影

[PR]

今年4月にあった自民党大会で、陸上自衛隊員が国歌を歌ったことをめぐり、自衛隊員の政治的行為を制限する自衛隊法に触れないかなどが議論となった。現役の自衛隊員が政党の党大会で歌うのは極めて異例。自衛隊員の政治的中立や、シビリアン・コントロール(文民統制)の観点からどうみればよいのか、憲法学者で恵泉女学園大学教授の斉藤小百合さんに話を聞いた。【元自衛隊幹部の視点】言語道断、文民統制の失敗【政治学者の視点】形だけの自由民主主義に 自衛隊員の政治的行為は、自衛隊法などで厳しく制限されています。国家公務員も「国民全体の奉仕者」として政治的中立性が求められていますが、実力組織である自衛隊員の行動についてはより厳格さが要求されます。 2026年4月開催の自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊の現役隊員が制服姿で国歌を歌唱しました。政府・防衛省側は「私人」としての行為だから問題ないという立場ですが、そんな理屈は成り立ちません。「私人」として参加という言い訳は通用しない この隊員は、「陸上自衛隊が…