外国人実習生が戸惑った弁当と入浴 山林火災の避難所で考える多様性手代木慶 杉山あかり 編集委員・田渕紫織印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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山林火災が5月29日に鎮火した岩手県大槌町では、多くの外国人技能実習生が働く。避難所では、生活習慣の違いから来る戸惑いもみられた。なぜ、災害のたびに同じ課題が浮かび上がるのか。どう備えればよいのか。 「お弁当ありますよ」 山林火災があった大槌町の避難所で4月下旬、女性たちが弁当を手渡され、貼られた成分表をじっと眺めていた。 女性たちはインドネシアから来て町内の水産加工会社で働く、約20人の技能実習生だ。寮の裏山まで火が来て煙に包まれ、息が苦しいくらいだったという。避難指示を受け、最大約200人が身を寄せた城山公園体育館にやって来た。 実習生のうちの一人の女性(23)は弁当の配布に感謝しつつ、「ムスリム(イスラム教徒)だから豚肉も豚肉の脂も、お酒にあたるからみりんも食べられない」と話した。 盛岡赤十字病院から派遣された県災害派遣福祉チーム(DWAT)リーダーの小泉進さん(42)は女性らと話し、豚肉の入ったウィンナーなどを弁当から取り除いた。「要配慮者は日本人高齢者を中心に考えており、ハラール(宗教的に認められた)食の視点がなかった。認識不足だった」と振り返る。 大槌町のように少子高齢化が進む漁師町では、多くの外国人実習生が水産加工業や漁業などを支えている。政府統計によると、昨年6月時点で町内には46人、全国には約45万人の外国人技能実習生がいる。記事のポイント①山林火災の避難所であったこと②能登でも同じ課題 なぜ繰り返し?③「外国人」というくくりは、雑④選択肢を増やすため、できること能登半島地震でも 今回は1週間で避難指示が解除されたが、避難生活が長引いた場合はより深刻だ。富山ムスリムセンター代表理事で貿易業を営むサリム・マゼンさん(51)は、2024年の能登半島地震の際、被災地のムスリムから食べ物についての相談を相次ぎ受けた。様々な被災地で支援をしてきたが、「炊き出しがあっても遠慮して、我慢する外国人が多い」とみる。 石川県珠洲市に住むあるムス…この記事は有料記事です。残り1467文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人杉山あかり政治部専門・関心分野民主主義、ジェンダー、防災、人口減少田渕紫織編集委員|週刊アップデート編集長専門・関心分野災害復興、子ども関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする