エアコンの室外機周辺に「水入りペットボトル」 思わぬ火災の原因に2026年6月1日 7時01分井上道夫印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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今年もエアコンを使う季節がやってくる。使用にあたり製品本体に起因しない事故にも気をつけたい。室外機周辺に置かれた可燃物から発火し、室外機に延焼してしまう事故が起きている。安全のために確認しておきたいことを製品評価技術基盤機構(NITE)に聞いた。 2021~25年度の5年間でメーカーや消防からNITEに通知されたエアコンに関係する事故は345件。月別の発生件数では、7、8月がともに50件を超えており、夏季に事故が多くなっている。 345件の事故のうち調査が終わった252件についてNITEが原因をまとめたところ、約6割は製品本体(室外機・室内機)に起因しない事故だった。最も多かったのは、外部からの延焼(疑いも含む)によって室外機が焼けた事故で96件起きていた。 実例では、事故当日、エアコンを使用しておらず、室外機にシートを掛け、飛ばされないよう水が入ったペットボトル2本を載せていたところ、室外機や周辺が焼ける火災が発生。室外機から火が出た痕跡がないことから、ペットボトルが虫眼鏡のような役割を果たし太陽光が1点に集まる収斂(しゅうれん)現象が起き、シートから火が出て、室外機に燃え移ったものとみられている。 室外機の中のコンプレッサーには冷媒ガスや潤滑油が使われており、火がつくと激しく燃える危険性がある。 NITEは、室外機の周囲に水が入ったペットボトルや、段ボールといった可燃物、灰皿などを置かないよう注意を呼びかけている。段ボールはネズミや虫のすみかになり、室外機に入り込んで配線をかじったり、電源基板に接触したりしてショートし、発火する恐れがある。電源コードの継ぎ足しにも注意 室内でも事故が起きている。コンセントの形が合わない、長さが足りないなどの理由で電源コードを加工したり、継ぎ足したりすると接続部で接触不良が生じて異常発熱して発火し、周辺や室内機が焼ける火災が起きる危険性がある。エアコンの取り付けや修理は、専門の知識や資格を持っている業者に依頼するよう呼びかけている。 ◆試運転時の確認ポイント(NITEによる) 設定可能な最低温度にして、冷房運転で冷風が出るかどうかを10分間試運転して確認。さらに30分ほど運転して、下記のような異常がないかチェックする。・室内機から水漏れがないか・室内機や室外機から異音・異臭(焦げ臭さ)がないか・エラー表示がないか、意図せず電源が落ちないか 異常があった場合、販売店やメーカーに相談する。省エネ基準引き上げで価格上昇の可能性 電気代節約効果も 家庭用のエアコンに関しては、2027年4月から国がメーカー側に求める省エネ基準が引き上げられる。省エネ性能をあげるため、新基準を満たす製品は現行の基準で作られている製品に比べ、価格が上がる可能性がある。 一方で、新基準のエアコンは、省エネ化に伴って電気代の節約につながる。資源エネルギー庁の試算では、現行の基準で作られたエアコンよりも、6畳用エアコン(2.2キロワット機)については年間で約2760円、14畳用(4.0キロワット機)では約1万2600円の削減効果が期待されるという。 省エネ性能が高いエアコンの買い替えや新規購入に対し、補助金を出している自治体もあるので、購入前に調べておくと良い。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人井上道夫くらし科学医療部|消費者庁担当専門・関心分野消費者問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする