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神里達博の月刊安心新聞+ 1カ月ほど前から、米国の人工知能(AI)開発企業「アンソロピック」(以下、ア社)による新型モデル「クロード・ミュトス」に関して、さまざまなニュースが飛び交っている。 「画期的なAIが開発されたが、サイバー攻撃に悪用されるかもしれないので、公開を見送った」と聞けば、驚く人は多いだろう。各国の当局も対応に乗り出し、にわかに物議を醸している。中には「ついにAIが人類を凌駕(りょうが)した」などと受け止める人も出てきているようだ。 だが正直、少し違和感がある。 まず、そもそもなぜ性能が急に上がったのか。実はミュトスも、原理的に特別な技術は使われていない。昔からある技術と「人間くささ」 現在のAI技術の核となるものは、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるものだ。ネット上の大量のデータから、言葉や画像の「パターン」を学習した、巨大な統計的計算の仕組みである。これが全ての生成AIの基盤となっている。 さて、LLMは言葉を記憶す…この記事は有料記事です。残り1861文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする