視点・解説「戦わずして勝つ」中国の統一への野望 台湾にグレーゾーンの圧力編集委員・奥寺淳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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2027年にも、中国は台湾に武力行使する――。近年、こうした言説が日米などで広がった。21年の米上院公聴会で、当時のデービッドソン・インド太平洋軍司令官が「(27年までの)6年間を懸念している」と述べたことがきっかけだった。 1年前、デービッドソン氏に話を聞くと、中国が南シナ海や香港で強硬な態度を取り、「台湾の置かれた状況がますます厳しくなっていることを言いたかった」と話した。特に、習近平(シーチンピン)国家主席が3期目を終える27年までを懸念していたとの趣旨だったという。 しかし23年には、バーンズ米中央情報局(CIA)長官(当時)が「習氏は27年までに台湾侵攻の準備を整えろと指示した」と述べたことなども加わり、ますます「27年侵攻説」が独り歩きするようになった。 軍人や安全保障の専門家は、最悪の事態に備え、国の指導者らに危機感を共有させることが仕事だ。「大丈夫だろう」といった甘い見通しで、他国の侵略を許したり、国益を失ったりすることは許されない。こうした危機意識を持つのは、むしろ当然といえる。 一方、中国政治を専門とする人たちの多くは、「27年侵攻説」には懐疑的だった。中国にとって台湾は「核心的利益の核心」ではあるが、それ以前に最優先事項は、共産党の一党支配を永続的に続けることだ。台湾有事「ステージゼロ」 データと衛星画像が可視化する中国の試み 武力行使に踏み切り、世界の…この記事は有料記事です。残り993文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人奥寺淳編集委員|米中・国際関係担当専門・関心分野米中、日中、国際関係関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







