原発差し止め判決の元裁判官対談 「素直な結論」「危険の本質不変」小西良昭印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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原発運転差し止め判決を地裁で出した元裁判官2人が、滋賀県彦根市で5月17日に対談した。人権を守る裁判所の役割と原発訴訟の見方、裁判官の発想や世論、運動との関連を語った。 彦根市の井戸謙一弁護士(72)と、津市の樋口英明さん(73)。2人の判決は上級審で覆った。 井戸さんは2006年、北陸電力志賀(しか)原発2号機(石川県志賀町)の運転差し止めを金沢地裁で命じた。政府の地震調査委員会は周辺断層帯の連動による大きな地震の可能性を指摘したが、北陸電は否定した。 「裁判官は法廷内の主張と証拠だけで判断するべきだ」と井戸さん。わずかな危険の可能性に対しても備えは必要なのに、被告・北陸電の主張では敗訴も仕方ないという素直な結論だったと振り返った。「原発は管理・冷却し続けないと暴走」 樋口さんは東京電力福島第一原発事故後の14年、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを福井地裁で命じた。 住民らは「強い地震が来ると事故になる。運転を止めて命と生活を守って」と訴えた。関電は「大飯原発の敷地に限って強い地震は来ない」という主張。それを信用するかどうかだったと述べた。 「停電や断水だけで原発事故は起きる」と樋口さん。「原発は人が管理・冷却し続けないと暴走し、被害は国を滅ぼすほどだ。東電事故で東日本は壊滅寸前だった。原発の本質的な危険は事故後も同じだ」と強調した。 東電事故後、ほかにも差し止め判断が出たが、近年は棄却が増えた。「雨は降るが傘は要らない」という論理 大勢に従えば無難と考え、判…この記事は有料記事です。残り449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする