ストーリー「札幌から世界へ」 電波を拾い未知の声探した青年、初音ミクを生む太田悠斗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【動画】「♪実は道産子」そもそも初音ミクって?=太田悠斗撮影
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〈実は道産子〉⑧ モニターにピアノの鍵盤が並ぶ。マウスを操作し、その横にノート(音符)を配置する。そこに歌詞を打ち込んでいく。 息継ぎ、ビブラート、しゃくり。微修正を加えること2分半。楽譜上に描かれたピッチカーブをなぞるように、歌声が響いた。 「これは、新しい楽器だ」 伊藤博之(61)が歌声合成技術「ボーカロイド」に出会ったのは、2000年代初頭のことだった。 代表取締役を務めるクリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)は「音の商社」。パソコンを使って音楽をつくるための音源を取り扱う。 ギターの音、ドラムの音、ピアノの音。あらゆる楽器の音を扱ってきた。そこに登場したのが、「歌声」を再現するヤマハの技術だった。 これまでも、楽器だけを使った曲づくりはパソコンでできた。けれど、そこに歌詞をのせるには、歌手を呼んで収録する必要があった。 ボーカロイドは、ひとの歌声から切り出した「声のカケラ」を自由に組み替え、滑らかにつなげる技術。伊藤はその製品化を請け負った。 誰の声を切り出し、どうパッケージ化して売り出すか。実在するシンガーの歌声を土台に2作を開発したが、なかなか広がらない。 伊藤は新作の開発の方針を、当時入社2年目だった佐々木渉(46)に任せた。 こだわったのは、切り出して…この記事は有料記事です。残り871文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人太田悠斗北海道報道センター|司法担当専門・関心分野共生、外来種、生きづらさ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






