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神社でまつられている動物として思い浮かぶのは、神の使いとされるキツネや、長寿の象徴とされるツルなどだろう。そうした中で、福島県会津若松市にある蚕養国(こがいくに)神社は全国でも珍しい、蚕をまつる神社だ。境内には、県内で育てられた多くの繭が額縁に飾られているほか、大正天皇の妻・貞明皇后が養蚕した繭が納められている。県内で育てられてきた繭が奉納されている=2026年5月、福島県会津若松市、野間あり葉撮影 「蚕は『お蚕様』と、様をつけて呼ばれる唯一の虫です」。宮司の大泉瑞穂さん(47)はそう話す。 平安時代の法令集「延喜式」に記された「蚕養国」という名前の神社は全国で唯一だ。福島県の養蚕にまつわる信仰が、少なくとも1千年前には朝廷の記録に残るほど重要な存在だったことがうかがえる。 養蚕業は江戸時代に農家の副…