佐藤武嗣・論説主幹

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論説委員コラム「序破急」 米国が中国に押し込まれている――。今月中旬、北京での米中首脳会談を見て、そう実感した。トランプ大統領と習近平(シーチンピン)国家主席による首脳会談の初開催は米フロリダ州で2017年4月。当時ワシントン特派員として現場で取材した。 「中国は米国を経済的に強姦(ごうかん)してきた」。米大統領選の最中からそう訴えてきた勢いのまま、米国の大幅な対中貿易赤字を削減させる「100日計画」策定を習氏にのませた。米軍にシリア攻撃命令を出したことを夕食会で習氏に伝え、米国の軍事力を誇示してみせた。マウントをとったのはトランプ氏だった。 だが今回は、そんな構図が変化した。 トランプ氏は以前、関税戦争…