ストーリー熊井洋美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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連載「患者を生きる」20周年再訪編 10年前、希少がんの「後腹膜脂肪肉腫」と診断された東京都の吉崎有希絵さん(40)は、これまでに3度の手術を乗り切ってきた。おなかにできた腫瘍(しゅよう)を、手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」の登場キャラクターになぞらえて「ピノコ」と名付け向き合ってきたが、手術で取っても、ピノコはまた大きくなった。 3度の術後、手術で根治をめざすことは難しいと、医師に言われた。これ以上の手術は、体への負担が大きすぎる、という説明だった。 22年からは、抗がん剤治療にとりくみ、その後は遺伝子パネル検査の結果を受けて、治験に参加した。一時的におとなしくなった「4代目」のピノコをおなかに抱えながら過ごしていた。【当時の記事】30歳でがん宣告「ピノコ」と名付けた肉腫 したたかな彼女との闘い だが、その時間の終わりが近いことを医師から告げられた。24年12月頃のことだ。 「もうこれ以上できる治療がありません」 世間話ができて、いつも親身になってくれた医師が、厳しい顔つきになって言った。おなかの中で膨らむ「ピノコ」 まだできることがあるならば 「そろそろ療養先を探したほ…この記事は有料記事です。残り2259文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする