深掘りコメ政策は変われるか 整備されぬ市場「いずれまた米騒動が起きる」井東礁 編集委員・大日向寛文印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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連載「減反は何をもたらしたのか」⑥完 「下がったと言うけれど、コメの値段は高いままで変わっていないと感じます」。4月下旬、都内のスーパーに買い物に来ていた40代のパート女性はこう嘆いた。 小学生の子ども2人と夫の4人暮らし。支出を抑えようと、米価が高騰してからは、銘柄米でなく、複数の品種を混ぜた価格が安いブレンド米に切り替えた。「本当にコメは余っているのでしょうか」と首をかしげる。 スーパーなどの店頭からコメが消える令和の米騒動から1年余。いまのコメをめぐる需給状況は当時とは様変わりした。卸大手「コメの適正価格がわからない」 需給を示す物さしになる民間在庫量は、昨年6月末は適正とされる水準(180万~200万トン)を下回る155万トンだった。農林水産省の予測では、今年6月末には221万~234万トンに積み上がる見通しだ。来年6月には、さらに増えて、最大で249万トンになる可能性があるという。 減反廃止を目指す石破政権が、増産にかじをきった影響だ。1年で、過去20年で最低レベルに縮んだ在庫が、過去最大級に膨れる勢いだ。【前回⑤を読む】救世主は「田植えしない」新農法? 農地集約、何も変わらぬ未来地図 経済原理に基づけば、米価は急落するはずだ。実際にはそうはなっていない。4月27~5月3日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は3796円。年末年始のピーク(4416円)から下落しつつあるものの、2千円強だった24年4月の倍近くのままだ。 高市政権の鈴木憲和農水相は…この記事は有料記事です。残り2006文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人大日向寛文編集委員|経済政策専門・関心分野財政をはじめとする経済政策全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







