インタビュー聞き手・加藤秀彬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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昨夏、1人の高校2年生が世界を驚かせた。 石川・星稜高校の清水空跳(17)。全国高校総体の男子100メートルで、U18(18歳未満)の世界新記録となる10秒00をマークした。 どんな英才教育を施され、厳しい練習に打ち込んできたのか――。と思いきや、走り込みも、筋肉を大きくするようなウェートトレーニングもしていないという。 顧問の西野弥希(みき)先生(49)に、今の子供たちに必要な「令和の指導法」を聞いた。男子100m、9秒台目指す清水空跳が初戦へ 「力強さが加わった」メリハリつける指導の原点 ――練習を見ていると、選手が次々にアドバイスを求めてきますね。 「最初は消極的でしゃべりかけてこない子が多かったです。私は得する人間になるためには積極的に聞いた方がいいと教えています。『損しないで、私を利用しなさい』と」 「前に出てコミュニケーションを取る子は、どんな大人も応援します。それは社会に出ても役立ちます。最近はアピールがひどすぎる選手も出てきたぐらいです(笑)」 ――練習ではほとんど休憩なく動き続ける一方、ふと恋愛の話で盛り上がる瞬間もありました。 「だらだらはさせませんが、楽しく練習することは心がけています。それは私の現役時代の経験から来ています」 「私は中学時代、陸上専門の先生に指導を受けていませんでした。星稜高校でひたすら走り込み、全国高校総体の走り幅跳びで入賞するまで記録が伸びました」 「しかし、言われたことだけを続けたせいか、大学で全く記録が伸びなくなりました。このままではいけないと思い、大学卒業後、自分に何が必要かを考えて楽しく練習する方針に切り替えました。すると、25歳で自己記録を更新できました」 「そこで思ったことは、陸上は軍隊式ではなく、メリハリをつけて楽しむ。練習したくない選手にはやらせない。やりたくなるスイッチを探すという、今の指導の原点です」記事後半では、西野先生が「走り込み」の指導ををやらない理由と、周囲に反対された過去。清水選手の能力を引き出したコミュニケーション術について聞いています。100m高校記録、清水空跳は「走り込まない」 大記録生んだ練習 ――スイッチはどう探すので…この記事は有料記事です。残り2391文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人加藤秀彬スポーツ部専門・関心分野陸上、サッカー、海外スポーツ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする