ストーリー岩本修弥印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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一度解散したコンビを復活させることは、同じ相手と再婚するぐらい難しいらしい。昨年、賞レースでの活躍が話題になった「ザ・ぼんち」は今年4月、関西の演芸界で最も古い歴史を持つ「上方漫才大賞」の大賞に選ばれた。ネタ磨きの歩みを止めないツッコミの里見まさとさん(74)が考える、分水嶺(ぶんすいれい)とは。 2001年11月21日。漫才師の卒業を決めていたまさとさんに、所属する吉本興業からある提案があった。元相方ぼんちおさむさん(73)とのコンビ再結成だ。高校の同級生でもある。 1980年代の漫才ブームで一気に全国区になったザ・ぼんちだったが、ブームの下火とともに仕事が激減し、86年にコンビを解消。おさむさんは俳優の道に、まさとさんは故・亀山房代さんとコンビで漫才を続けていた。 亀山さんの結婚・出産を機にコンビを解散、ソロ活動を余儀なくされたタイミングだった。 「訳あって夫婦別れした2人が、もう一度やり直せと言われても、じゃあ明日からよろしくとはいかない」。50歳間近。また一から漫才をやるしんどさは、痛いほど分かっていた。「こうなったのは、全てお二人のせいです」 おさむさんと漫才をする姿を想像した。お客さんの笑い声、拍手、あの快感――。ダメ元でもう一回、やってみよか。おさむさんと何度も話し合い、サンパチマイクの前に帰ってきた。 ただ、約16年のブランクは大きい。名前だけが売れている分、お客さんの反応は鈍い。「何となくの笑いしか生まれなかった」。NGK(なんばグランド花月)の出番も、1年間で30日ほど。鳴かず飛ばずの状況にマネジャーが発破を掛けた。 「こうなったのは、全てお二人のせいです。一から漫才を作りましょう」。月曜と木曜の週2回、吉本興業大阪本社で自主トレをすることに。桂三枝(現・文枝)さんや大木こだまさんらには、忌憚(きたん)のない意見を請うた。少しずつあの頃の感覚が戻ってきた。 「何事も答えを出すまで諦めないとは言い続けてきたものの、ほんまにね、怖かったです。よう発破をかけてくれた」フットボールアワー、ほんまにすごい 漫才ともう一度向き合い、若…この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岩本修弥文化部|大阪駐在、放送・芸能担当専門・関心分野防災・減災、コミュニティー、放送・芸能(お笑い)関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする