ストーリー映画になったネルソンさんが日本に眠るわけ 戦争加害を語り続けて神宮桃子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする【動画】映画になった元米海兵隊員アレン・ネルソンさんが眠る墓や日本の関係者=小原篤、神宮桃子撮影

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ベトナム戦争で心に傷を負い、自らの体験を伝え続けた元米海兵隊員を描く劇映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(塚本晋也監督)。イタリアで開催中のベネチア国際映画祭コンペティション部門で喝采を浴びた作品が、東京・大阪などで11日に公開される。原作は故アレン・ネルソンさんの自伝。日本と縁が深かったその足跡をたどった。塚本晋也が危惧する「戦争のヒロイズム」 監督最新作ベネチアで歓声 米ニューヨークで1947年に生まれたネルソンさんは、18歳で海兵隊に入隊。沖縄のキャンプ・ハンセンでの訓練を経て、ベトナム戦争に参加した。最前線で多くの命を奪い、退役後も破裂音や悪夢におびえる心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされた。そして、戦争体験を「伝えていく使命がある」と、各地で証言を始めた。 ネルソンさんと日本の縁が結ばれたのは96年。自伝によると、米兵による沖縄の少女暴行事件のニュースに心を痛めていた時、平和運動家から「基地をなくす運動の一環として、現地でベトナム戦争の話をしてみないか」と誘われたのがきっかけだったという。 訓練から30年ぶりに来沖したネルソンさんに、高校教師だった沖縄県うるま市の宜野座映子さん(79)は授業を頼んだ。 ネルソンさんは、ベトナムで防空壕(ごう)に逃げ込み、現地女性が1人で出産する場に遭遇した体験を生徒に明かした。思わず赤ん坊に手を差しのべ、「母も全力で私をこの世に出してくれた」「ベトナムの人も人間なんだ」と気づき、命を奪うことにためらいを抱くようになったという。 宜野座さん宅では、豚足を煮込んだテビチを喜んで食べた。散歩して海を見るのが好きだった。ただ、戦場のジャングルを思い出させるような木や虫は怖がっていた。 「自分のような人間を作って…この記事は有料記事です。残り1202文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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